漢方と腰痛について
辛い腰痛を経験している人が多いです。
特に鎮痛剤や湿布(炎症を抑える為の水分を含んでいる布です)などを使用しても、
あまり効果が期待できない事もあります。
主に加齢に伴って、生じやすいです。
一般的に冷えが原因で腰痛になる場合もあります。
ちなみに鎮痛薬は、痛みを和らげる為に使用されている医薬品です。
しかし、胃を荒らす副作用があります。
目次
漢方と腰痛について
腰痛は、腰や腰周辺に痛み、張り、不快感が生じる症状です。
主な原因は、脊椎や脊髄周辺の筋肉、関節、神経、椎間板の病気、
長時間の姿勢、運動不足、ストレスなどです。
一般的に腰痛は、多くの人が経験する症状です。
漢方薬の場合は、胃腸が弱い人に利用できます。
特に高齢者は、腰痛の改善や足腰が疲れにくい場合もあります。
さらに、排尿トラブルの抑制が期待できます。
つまり、冷え、瘀血、水滞を改善する事で気の巡りで痛みの軽減に繋がります。
●瘀血は、東洋医学による血液の滞りや停滞です。
八味地黄丸は、体力中等度(日常生活に支障がなく、普通程度の体力です)以下で疲れやすい、
四肢が冷えやすい、尿量減少、多尿、口渇などの症状に効果が期待できる漢方薬です。
主に加齢に伴う体力の衰え、頻尿、夜間尿、残尿感、
排尿困難、腰痛、しびれ、かすみ目などの改善もあります。
①冷え
●苓姜朮甘湯は、腰痛、体が重い場合、尿量が多い場合、
腰が冷えている場合に対応しやすいです。
●桂枝加苓朮附湯は、冷え症、関節痛、神経痛、体力がない場合に対応しやすいです。
●五積散は、上半身がのぼせ状態、下半身が冷えている場合に対応しやすいです。
●当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、腰痛、霜焼けに対応しやすいです。
②血の滞り(瘀血です)
●桃核承気湯は、のぼせ、精神不安、便秘に対応しやすいです。
●疎経活血湯は、腰下部の痛みがある場合に対応しやすいです。
●桂枝茯苓丸は、月経不順、のぼせに対応しやすいです。
③水の滞り(水滞です)
●苓桂朮甘湯は、立ちくらみ、動悸、不安、尿量減少、目眩に対応しやすいです。
●当帰芍薬散は、血色不順、冷え症、月経不順、貧血に対応しやすいです。
●牛車腎気丸は、手足の冷え、頻尿、むくみ、尿量減少、痺れに対応しやすいです。
④急性腰痛
芍薬甘草湯は、急激な筋肉の痙攣による痛みに対応しやすいです。
⑤気鬱
大柴胡湯は、便秘、高血圧、怒りに対応しやすいです。
腰痛の食事療法について
①体温維持と痛み軽減
ニンニク、ショウガ、シナモン、サンショウ、八角などが向いています。
②腎臓の手助けと精の生成
キャベツ、ニラ、ゴボウ、ブドウ、豚肉、鶏レバー、烏骨鶏、牛乳、
鰻、鯛、海老、シシャモ、黒豆、栗、胡桃、黒胡麻などが向いています。