IHクッキングヒーターの基礎知識【初心者講座~上級者講座】
火を使わない安全な調理器具として人気が高いIHクッキングヒーターは、
製品安全協会の基準に沿った製品に付けられるSGマークがあるタイプが多いです。
そしてIH調理器は、磁気の影響を受けやすいので
適度な電気抵抗を持っている鉄やステンレス製の鍋が適しています。
さらに、胴やアルミ製の鍋も使用できます。
ちなみに、中華鍋風の底の丸い鍋や底が反り返った鍋は利用できません。
目次
IHクッキングヒーターの基礎知識について
IHクッキングヒーターは、磁界の変化から生まれた渦電流によって、
鍋自体が蒸発する調理器具です(火やガスを使用せずに電力のみで動作する調理器具です)。
大きな特徴は、熱を逃がさずに調理できる事です。
そしてIHは、Induction Heating(インダクション・ヒーティングです)の略語です。
電磁誘導は、磁束が変動する環境下に導体に電圧が生じる現象です。
さらに、熱効率が約40%程度〜56%程度のガスコンロよりも
IHクッキングヒーターの熱効率は約90%程度です。
●電磁調理器…電磁誘導を利用して調理を行う器具です。
別名は、IH調理器などです。
●トッププレート…磁力を透過する上に強度と耐熱性が強いセラミックが利用されています。
トッププレート上に金属の鍋を置くと、変化する磁力線の影響を受けて渦電流が発生します。
ちなみに金属は、電気抵抗があるので渦電流が流れるとジュール熱の熱を発生します。
そして鍋の金属自身が発熱する事で効率良く加熱できます。
●加熱コイル…細い線をより合わせたリッツ線を渦巻き状に巻いたモノです。
電磁調理器具は、20kHz以上の高周波が使用されています。
●磁力線…加熱コイルに交流電流を流すと、コイルを囲むように向きと強度の変化する線です。
●渦電流…電磁誘導によって電気伝導内で生じる渦状の誘導電流です。
誘導電流は、電磁誘導時に発生する電流です。
●フェライトコア…加熱コイルの下にある強磁性体です。
IHクッキングヒーターからの磁力線漏れを防ぐ働きがあります。
●表皮効果…交流電流は周波数が高くなると、導体の表面近くを流れる性質です。
基本的に太い導線よりも細い線を集めた方が、より大きな電流を流れせます。
IHクッキングヒーターの秘密について
火を使用しないので安全性が高く、燃焼ガスも発生しないので喚起も少ないです。
そしてコンロのような吹き出し口が必要ないので表面を平坦にできて、
使用後の掃除も手軽にできます。
電気で火力をコントロールする事ができるので、
細かい火加減の設定も容易にできます。
IHクッキングヒーターの構造は、鍋を置くタイプトッププレート、加熱コイル、
フェライトコア、加熱コイルに電流を流して制御を行う電子回路や
電子回路を冷却をする為のファンなどで構成されています。