火災報知器の基礎知識【初心者講座~上級者講座】
火災の発生に気づくのが遅れるほど、被害が大きくなっていきます。
住宅火災によって亡くなった人のほどんどが、逃げ遅れです。
少しでも早く火災を感知して警報を発生する火災報知機は、
熱や煙などを素早く察知して火災を人間に知らせる機器です。
ちなみに2006年06月01日の消防法改正によって、
全ての住宅に住宅用火災警報器等の設置が義務化されました。
目次
火災報知器の基礎知識について
火災報知器は、火災を感知する機器です。
別名は、火災警報器です。
消防機関に通報する事や火災を発見した人が発信機を操作する事などの
機器として役割を担っています。
●自動火災報知設備…学校やオフィスなどで設置されているタイプです。
火災が起きた際に火災を検出する感知器から受信機に信号を送って、
建物内にいる人に警報を発令します。
具体例は感知器、表示灯、発信機、受信機、地区音響装置などです。
●住宅用火災警報器…住宅に設置されているタイプです。
感知部と警報部が一体化されている事が多いです。
火災を感知後に機器の設置場所や周辺にいる人に対して警報を発令します。
具体例は、煙検知式警報器、熱検知式警報器、紫外線検知式警報器、
電池式警報器、AC100V式警報器などです。
住宅向け火災警報器の種類について
●光電式住宅用火災警報器…光電素子の受光量の変化を利用した
一定濃度以上の煙を認識すると作動する火災報知機です。
感知部の装置内部に発光ダイオード(電流を光に変える半導体です)の光が照射されていて、
平常時はその光が遮光板に遮られて受光素子には到達しません。
しかし、煙が内部に流入するとLEDが煙の粒子にぶつかって散乱します。
散乱した光が受光素子に届く事で信号を出力して、
一定濃度以上の煙を検出すると警報が鳴ります。
ちなみに、煙を感知する煙式です。
●定温式住宅用火災警報器…一定の温度以上になると作動する火災報知機です。
熱式住宅用火災警報器の1種です。
ちなみに、熱を感知する熱式です。
●差動式住宅用火災警報器…一定の温度上昇率以上になると作動する火災報知機です。
熱式住宅用火災警報器の1種です。
ちなみに、熱を感知する熱式です。