エスカレーターの基礎知識【初心者講座~上級者講座】
駅や商業施設などの公共施設に設置されているエレベーターは、
連続して移動ができるので、エレベーターよりも輸送能力が高いです。
そして開放的であるので、圧迫感が感じにくいです。
さらに1914年、日本で初めてエスカレーターが導入されました。
しかし1923年、関東大震災で焼失してしまいました。
ちなみにエレベーターは、人や荷物を載せて移動する昇降装置です。
目次
エスカレーターの基礎知識について
エスカレーターは、効率良く人を運ぶ動く階段です。
別名はエスカレータ、自動階段などです。
大きな特徴は、複数の踏み台(ステップです)をループ状に組み合わせた階段風の昇降装置です。
そして基本的な構造は、足を乗せる為のステップをチェーンで接続して、
ループ状にした後、斜めに配置して回転させます。
ゴム製の手すり(ハンドレールです)もステップと同じ速度で回転させます。
基本的に駆動装置は、エスカレーター上部に配置されます。
さらに現在のエスカレーターは、毎分30m(メートルです)で動くエスカレーターです。
大きな輸送量が必要な場所は、毎分40mに設定されているタイプが多いです。
真っ直ぐ斜め上方に昇っていくエスカレーターが一般的です。
ちなみに長いエスカレーターは、中間部分にいくつかの駆動装置を配置したモノです。
●ステップ…踏み段です。
別名は、踏み板、階段などです。
基本的に階段よりも高く設計されています(転倒の恐れがあるので注意が必要です)。
●ハンドレール…手すりです。
●インレッドガード…手すりの入り込み口です。
●スカットガード…巻き込み防止板です。
内側板の下部にあって、踏み段の側面との間にわずかに隙間を保っています。
●インレッドガード…手すりの入り込み口です。
●内側板…ハンドレールの下に取り付けられているパネルです。
透明なタイプと不透明なタイプがあります。
●スパイラルエスカレーター…円孤状にカーブを描きながら昇るエスカレーターです。
●トラベーター…水平方向に移動するエスカレーターです。
別名は、動く歩道です。
ステップが金属製のタイプやつなぎ目のないゴム製のタイプなどがあります。
エスカレーターの利用について
エスカレーターを使用する時は、ステップに立ち止まって利用する前提で設計されています。
1970年代、大阪万博を契機に、エスカレーターの片側を開けて、
急ぐ人は空いた片側を歩いて昇る風習が全国的に広がりました。
しかし日本エレベーター協会は、エレベーターを利用する際に歩いたり走ったりせずに、
ハンドレールを握ってステップに立ち止まる事を推奨しています。
基本的には、エスカレーターを歩いたり、走ったり、昇ったりする事は避けましょう。
手軽に利用できるエスカレーターは、
多くの人に使用されている装置なので安全対策が多く施されています。
そしてステップは、クリート(細い溝です)が刻み込まれています。
人が歩く事でステップが受ける衝撃は大きく、片側だけに衝撃を与え続けた場合は、
駆動系に影響を与えるので注意が必要です。
さらに乗降口のくし状のガード部品とかみ合う事で、落下物の巻き込みを防ぎます。
異物が内部に入った場合には、動力はが自動停止する安全装置が備えられています。
上下階を繋いでいるエスカレーターは、
ハンドレールと上の階の天井部分で頭などを挟んでしまう事があるので、
事故防止策として保護板が利用されています。
ちなみに転倒などの事故が発生した場合は、
エレベーターを停止させる非常停止ボタンが設置されています。