白血球について
生命体が生き延びる為には、自身にとって
有害な異物(抗原です)から避ける必要性があります。
そして人間は、皮膚、体毛などの防御体制が備わっています。
さらに瞬き、咳などの防御運動もあります。
つまり、有害物質を体内に侵入しにくくする工夫が既に装備している状態です。
ちなみに抗原対策は、免疫系です。
免疫は、巧妙に作られた仕組みが整っています。
目次
白血球について
白血球は、生体防御に際した免疫を担当する細胞である単球(マクロファージです)、
リンパ球、好中球、好塩基球、好酸球の5種類を含んだ総称的物質です。
基本的に白血球が少なくなったり、
治療期間が長くなると、感染症にかかりやすくなります。
①免疫担当細胞
免疫作用を行う細胞です。
つまり、白血球です。
体内に侵入した異物や抗原を迎え撃つ免疫系細胞です。
②顆粒球
細胞質内に多数の顆粒を含んでいる多核白血球です。
全白血球の中で60%(パーセントです)程度〜70%程度を占めています。
好中球、好酸球、好塩基球の総称です。
③好中球
顆粒球の1種です。
抗原の種類に関係なく、抗原を貪食します。
つまり、食細胞です。
④好酸球
顆粒球の1種です。
全白血球の中で1%程度〜3%程度を占めています。
寄生虫感染やアレルギー感染などが起こった時に増加して寄生虫を攻撃します。
しかし、アレルギー反応を引き起こす細胞です。
⑤好塩基球
顆粒球の1種です。
全白血球の中で1%未満を占めています。
特定の抗原に出会うと、ヒスタミンやヘパリンなどを
放出してアレルギー反応を引き起こします。
好中球と好酸球を問題部位に引き寄せる物質を作ります。
つまり、アレルギー症状緩和に繋げます。
⑥リンパ球
白血球の1種です。
免疫に関わる細胞です。
具体例は、T細胞、B細胞、NK細胞などです。
●T細胞は、リンパ球の1種です。
別名は、Tリンパ球です。
自らが働いて体を防御すると共に、1度侵入してきた病原体を記憶します。
記憶に基づいて素早く対応して排除する働きがあります。
リンパ球の60%程度〜80%程度を占めています。
●B細胞は、リンパ球の1種です。
別名は、Bリンパ球です。
リンパ球の20%程度〜40%程度を占めています。
主に細菌やウィルスなどの病原体が侵入してくると、抗体を作ります。
●NK細胞は、リンパ球の1種です。
別名は、ナチュラルキラー細胞です。
リンパ球の10%程度〜30%程度を占めています。
殺傷能力の高い免疫細胞です。
がん細胞やウイルスなどを発見すると、直ちに攻撃します。
生まれつき体に備わっている自然免疫です。
ちなみにNK細胞は、レセプター(受容体です)があります。
健康な細胞と感染した細胞を見分けています。
⑦単球
別名は、マクロファージです。
白血球の1種です。
全白血球の中で3%程度〜8%程度を占めています。
感染に対する防衛の開始する際に重要な細胞です。
異物を細胞内に取り込んだり、消化したりして
異物の1部を細胞表面に提示します(抗原提示です)。
その後、T細胞が認識して防衛開始します。
抗原と抗体について
①抗原
生体に害を与えるモノです。
具体例は、花粉、貴金属、細菌、ウイルスなどです。
自身が毒素になるタイプ(花粉症です)や
抗原が毒素を出すタイプ(インフルエンザです)などがあります。
②抗体
別名は、免疫グロブリンです。
免疫担当細胞が分泌する化学物質です。
抗原を識別して、抗原と反応して結合します。
その後、結合した抗原に対して好中球、マクロファージなどの
食細胞が貪食として体内から除去していきます。
最終的にT細胞やB細胞などの免疫細胞が認識して攻撃を始めます。
●免疫グロブリンは、異物が体内に入った時に
排除するように働く抗体の機能を持つ小さなタンパク質です。