病院の病床の種類について
病院が20床以上の病床(ベッドです)がある医療機関が多いです。
そして医療法は、病院の病床を規定しています。
さらに病床は、一般病床、精神病床、感染症病床、結核病床、療養病床があります。
ちなみに病床に応じて、1病床当たりの面積、必要な設備、
医師、看護師、薬剤師などの医療従事者の数が決まっています。
現在は、医療費を削減する為に病床ごとの連携を強化しています。
つまり、国の施策が結果として病院の病床数の減少に繋がっています。
地域ごとに必要な病床数が決められているので、既に超えてしまうと、
病床がある病院の新規開業や病床数の増加ができないです。
病院の病床の種類について
①一般病床
主に精神病床、感染症病床、結核病床、療養病床以外の病床です。
全病床の半数程度以上を占めています。
医師は、患者16人につき1人です。
看護師は、患者3人につき1人です。
薬剤師は、患者70人につき1人です。
病床面積は、6.4㎡(平方メートルです)以上です。
各科専門の診察室、手術室、処置室、臨床検査施設、X線装置、調剤所、
給食施設、消毒施設、洗濯施設などの設備があります。
②精神病床
主に精神疾患を持つ患者さんを入院させる為の病床です。
◼︎100床以上の場合
医師は、患者16人につき1人です。
看護師は、患者3人につき1人です。
薬剤師は、患者70人につき1人です。
病床面積は、6.4㎡以上です。
一般病床に必要な設備、精神疾患の特性を踏まえた
適切な医療の保護目的に必要な施設などの設備があります。
◼︎100床未満の場合
医師は、患者48人につき1人です。
看護師は、患者4人につき1人です。
薬剤師は、患者150人につき1人です。
病床面積は、6.4㎡以上です。
一般病床に必要な設備、精神疾患の特性を踏まえた
適切な医療の保護目的に必要な施設などの設備があります。
③感染症病床
主に新型コロナウイルスや新型インフルエンザなどの
感染症を持つ患者さんを入院させる為の病床です。
医師は、患者16人につき1人です。
看護師は、患者3人につき1人です。
薬剤師は、患者70人につき1人です。
病床面積は、6.4㎡以上です。
一般病床に必要な設備、感染予防の遮断施設、機械換気設備、
一般病床に必要とされる消毒施設や必要な消毒施設などの設備があります。
④結核病床
主に結核を持つ患者さんを入院させる為の病床です。
医師は、患者16人につき1人です。
看護師は、患者4人につき1人です。
薬剤師は、患者70人につき1人です。
病床面積は、6.4㎡以上です。
一般病床に必要な設備、感染予防の遮断施設、機械換気設備、
一般病床に必要とされる消毒施設や必要な消毒施設などの設備があります。
⑤療養病床
主に長期に渡って医療サポートが必要な患者さんの為の病床です。
医師は、患者48人につき1人です。
看護師は、患者4人につき1人です。
薬剤師は、患者150人につき1人です。
病床面積は、6.4㎡以上です。
一般病床に必要な設備、談話室、機能訓練室、浴室、食堂などの設備があります。