超ウラン元素について

天然に存在している元素の中でウラン(原子番号92です)は、最も原子番号が大きいです。

その後、科学者として活動していたGlenn Theodore Seaborg

(グレン・セオドア・シーボーグです)さんによって、

次々と原子番号が高い元素が出現しました。

そして、現在で最も重い元素はウンウンヘキシウム(原子番号116です)です。

しかし、大きな原子番号の元素は合成されても短命な存在です。

目次

超ウラン元素について

超ウラン元素は、ウランよりも重い元素です(原子番号93以降の元素です)。

そして、基本的に全て人工的に作り出す必要があります。

全て放射性なので、半減期は地球の年齢よりもかなり短いです。

つまり、現在地球上で発見される超ウラン元素は

一般的に原子炉や粒子加速器で人工的に作られたモノです。

ちなみに、239Npと239Puは自然に生成され続けています。

 

1940年、科学者として活動していたEdwin Mattison McMillan

(エドウィン・マティソン・マクミランです)さんは、

ウラン239から超ウラン元素であるネプツニウムを人工的に生産成功しました。

さらに第2次世界大戦時は、ソナー、レーダー、核兵器の研究に携わリました。

ちなみにネプツニウムは、原子番号93です(Npです)。

現在、超ウラン元素の発見が認められた国は日本、

アメリカ合衆国、ロシア連邦、ドイツの4カ国だけです。

超ウラン元素の種類について

超ウラン元素は、使用済核燃料に含まれている元素です。

現在は、高レベル廃棄物として保管されています。

しかし、半減期が長いので100年単位で長期間に渡って安全性が高い保管方法が重要です。

最近は、超ウラン元素を抽出して再度、原子炉で照射して別の元素に変換します。

つまり、半減期を短くする実験をしています。

 

①超ウラン元素であるキュリウム245は、燃料として優れています。

少量で核反応が起こす事が可能です(超小型炉への利用が期待できます)。

 

②超ウラン元素であるアメリシウム241は、

γ(ガンマです)線源として工業用に使用されています。

煙感知装置や火災報知器などに活用しています。

超ウラン元素名 ネプツニウム プルトニウム アメリシウム キュリウム
原子番号 原子番号93 原子番号94 原子番号95 原子番号96
元素記号 Np Pu Am Cm
使用先 非公開です。 核燃料 煙感知器、火災報知器、γ線源 核燃料

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