ダムの種類について
貯水や農業用水確保目的で利用されているダムは、取水や水位の調節ができます。
地上だけではなく、地下ダムもあるので地下に対応しています。
そしてダムの施工は、河流処理、運搬道路、コンクリート製造、
コンクリート運搬、濁水処理などの管理設備の工事が必要です。
さらに基礎掘削、グラウチング、断層処理、打設などの土木工事が行われます。
つまり、安全性と遮水性が高いダムが理想的です。
目次
ダムの種類について
ダムは、生活用水、洪水対策、発電用水などの
多目的な水利用目的で使用されている土木建造物です。
主にコンクリートダムとフィルダムに分類されます。
①コンクリートダム
地形に合わせた形式のダムです。
具体例は、重力式ダム、アーチ式ダム、中空式ダムなどです。
②フィルダム
貯水方法に合わせた形式のダムです。
具体例は、ゾーン式ダム、均一式ダム、表面遮水式ダムなどです。
コンクリートダムについて
①重力式ダム
コンクリートの自重で水圧に耐える構造です。
大量のコンクリートを使用するのでダム自体が大きいです。
常用の放水利用は、コンジットゲート(放流管ゲートです)から放出します(下部です)。
洪水時は、クレストゲート(ダムの堤頂部に設置されるゲートです)から
放出します(上部です)。
②アーチダム
水圧を左右の岩盤に伝達して支えています。
コンクリート量が少ないので堤防が薄いです。
日本最大のダムである黒部ダム(富山県です)で採用しています。
ちなみに、ハウエルバンガーバルブ(止水留めネジです)から放流します。
③中空式ダム
コンクリートの自重で水圧に耐える構造です。
コンクリートの量を節約する為にダムの中が空洞です。
基本的に強度が低いので、大きなダムではないです。
④バッドレスダム
水の力を鉄筋コンクリートの遮水板で受け止めるダムです。
少量のコンクリートで形成できますが、大きなダムではないです。
最近は、ほとんど採用されていません。
フィルダムについて
フィルダムは、天然の岩石や土砂を盛り立てたダムです。
堤体の材料によって変わります。
①ゾーン式ダム
主にロックフィルダムです。
岩が多く利用されているダムです。
しかし、堤体上に洪水吐きを設置する事ができません。
②均一式ダム
主にアースダムです。
土が多く利用されているダムです。
基本的に堤高の高いダムは、適していません。
堤体に浸透してきた水を排水する為にドレーン
(堤体の底面に働く水圧を軽減するための排水口です)が設置しています。
③表面遮水式ダム
遮水壁は、コンクリートやアスファルトが使用しています。
貯水池側にアスファルトやコンクリートなどの人工の遮水壁を設置します。
岩や砂も採用されている場合があります。