サンスクリーン剤について

日焼け止め化粧品は、日焼けや皮膚の光老化を予防する為の剤です。

日本では、日焼けによるシミやそばかすを防ぐ効能表示が承認されています。

特に酸化チタンや酸化亜鉛(紫外線散乱剤です)の安全性は確認されています。

主に他の紫外線散乱剤が体内に吸収されるとして、

2019年以降にアメリカ合衆国で安全性確認が始まりました。

さらに紫外線は、皮膚がんのリスクを高める要因です。

ちなみにアメリカ食品医薬品局(FDAです)は、SPF15以上で皮膚がんのリスクや

老化の兆候を減らす事が科学的に証明されました(2018年です)。

目次

サンスクリーン剤について

日焼け止めは、皮膚に当たる紫外線を予防する手段です。

 

①UVA

別名は、紫外線A波です。

長い年月をかけて細胞を傷つけて将来的にシワやたるみなどに繋がる紫外線です。

対策案は、PAです。

基本的に+数値で紫外線防御を表現しています。

現在は、PA++++が最大値です。

日常生活で使用するPAは、PA+++が推奨されています。

 

②UVB

別名は、紫外線B波です。

肌に即時的に炎症(サンバーンです)を起こして日焼けやシミなどの原因に繋がる紫外線です。

対策案は、SPFです。

UVBを浴びている肌に炎症が起き始めるまでの時間を引き伸ばせるかを示した数値です。

現在は、SPF50+(51以上です)が最大値です。

しかし、SPF数値は、日焼け止めをかなり濃厚に塗って行った実験結果に基づいています。

現実的には、表記されたSPFの1/5程度や1/10程度です。

さらに、炎症が起き始める時間は個人差があります。

日常生活で使用するSPFは、SPF30が推奨されています。

夏場に長時間外出している人は、SPF50が推奨されています。

紫外線防止剤について

①紫外線吸収剤

紫外線のエネルギーを熱に変えて放出します。

具体例は、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルです。

大きな特徴は、UVカット効果が高いです。

しかし、肌の上で化学反応を引き起こすので敏感肌の人は刺激になる事があります。

一般的には、普段使いに向いています。

 

②紫外線散乱剤

紫外線を物理的に跳ね返すだけです。

具体例は、酸化亜鉛です。

大きな特徴は、肌への負担が少ないです。

しかし、UVカット効果は紫外線吸収剤よりも弱いです。

白い粉体なので配合量が多い場合は、白浮きしてしまいます。

ちなみに金属アレルギーの人は、酸化亜鉛よりも

酸化チタンに変更するなどの肌に合わない場合があります。

紫外線吸収剤について

剤名 紫外線タイプ 最大配合濃度 刺激目安
テレフタリリデンジカンフルスルホン酸 UVA スキンケアが10%、メイクが配合禁止
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル UVA スキンケアが10%、メイクが配合禁止
ドロメトリゾールトリシロキサン UVA スキンケアが15%、メイクが配合禁止
t-プチルメトキシジベンゾイルメタン UVA スキンケアが10%、メイクが非公開
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル UVB スキンケアが20%、メイクが8%
オキシベンゾン-5 UVA、UVB スキンケアが10%、メイクが1%
オキシベンゾン-3 UVA、UVB スキンケアが5%、メイクが5%
オキシベンゾン-4 UVA、UVB スキンケアが10%、メイクが0.1%

紫外線散乱剤について

剤名 紫外線タイプ 最大配合濃度 刺激目安
酸化亜鉛 UVA、UVB 規制なし
酸化チタン UVA、UVB 規制なし

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