生命保険と損害保険の仕組みについて
時代の変化が激しい時代に安心感を求めていく人が年々増えています。
不安から生まれた衝動を穴埋めしていく有効策としては、生命保険、介護保険、医療保険、がん保険、
学資保険、就業不能保険、傷害保険、火災保険、地震保険、自転車保険、バイク保険、ドライバー保険、
留学保険家財保険、駐在保険、海外旅行保険、ゴルフ保険、スキー保険などがあります。
保険は、将来に備えた保障サービスです(リスクも生じます)。
目次
生命保険の仕組みについて
基本的には、保険加入者と保険会社との関係性で行われています。
保険加入者は保険料を負担して、保険会社から保険金・給付金・配当金・年金などが支給されます。
ちなみに、保険契約者・被保険者・受取人は同一人である必要はありません。
そして保険契約を解約した場合は、保険会社が保険契約者に解約返戻金を支払います。
通過年数や保険の種類によって異なります。
基本的には、払込んだ保険料の総額より少なくなります。
さらに契約後、短期間で解約した場合は解約返戻金は少ないです。
生命保険は、主契約と特約があります。
主契約は、生命保険の基礎となる契約です。
具体例は定期保険、変額保険、終身保険、養老保険、こども保険、医療保険、介護保険、
個人年金保険、変額個人年金保険などです。
特約は、主契約の付加として保障内容が組み込まれている特別な契約です。
具体例は定期保特約、傷害特約、介護特約、指定代理請求特約、災害割増特約、
総合医療特約、リビング・ニーズ特約などです。
そして主契約は単独で契約する事はできますが、特約の場合は単独で契約する事ができません。
保険加入者側に関係する事項についてです。
●保険契約者…保険会社との契約終結者です(保険料を負担する側です)
●被保険者…病気や生死など保険の対象者です。
●受取人…保険金や給付金を受け取る人です。
●保険料…保険会社に払込むお金です。
保険会社側に関係する事項についてです。
●保険金…保険会社から受取人に支払われるお金です。
具体例は満期、被保険者の死亡などです。
そして満期保険金と死亡保険金があります。
満期保険金は、被保険者が保険期間満期終了時に生存している時に支払われる保険金です。
具体例は子ども保険、養老保険などです。
死亡保険金は、被保険者が死亡した時に支払われる保険金です。
具体例は終身保険、定期保険などです。
●給付金…被保険者が入院時に支払われる入院給付金です。
具体例は医療保険などです。
そして、保険期間の途中で所定の時期に生存していた場合に
支払われる生存給付金があります(生存給付金付定期保険です)。
●配当金…予定と実際の剰余金が発生した場合に、
剰余金の還元として保険契約者に分配されるお金です。
そして主に有配当保険と無配当保険があります。
有配当保険は、配当を受け取れる生命保険です。
大きな特徴は、保険料が高いです。
さらに3利源配当式と利差配当式に分類されます。
3利源配当式は、配当を毎年1度に行われています。
保険加入者の死亡率(予定死亡率です)、保険の積立金の運用実績(予定利率です)、
保険会社の事業経費(予定事業費率です)を計算して設定しています。
利差配当式は、配当を5年に1度に行われます。
利益差のみを計算して設定しています。
無配当保険は、配当を受け取れない生命保険です。
大きな特徴は、保険料が安いです。
●年金…個人年金保険の年金を受け取る事ができます。
具体例は確定年金、保障期間付終身年金などです。
確定年金は、年金支払い開始後に10年や15年などの定めた時間に受け取れる年金です。
そして、生死に関係なく受け取れます。
保障期間付終身年金は、保障期間中に生死に関係なく年金が受け取れる年金です。
さらに被保険者が生存している限り、終身に渡って受け取れます。
損害保険の仕組みについて
損害保険は、補償式と積立式に分類されます。
補償式は、保険料が安いです。
積立式は、保険料が高いです。
基本的には自然災害、自動車事故、医療費、介護費用、レジャー損害などを補償します。
ちなみに、保険契約者・被保険者・受取人は同一人である必要はありません。
主な保険金の算定方法は、再調達価額や時価などがあります。
再調達価額は、保険の対象となるモノ(火災保険などです)と
同等のモノを現時点で再築や再購入する為に必要な金額です。
時価は、再調達価額から経年や使用による消耗分を差し引いた金額です。
保険加入者側に関係する事項についてです。
●保険契約者…保険料を負担する人です。
●被保険者…保険の補償対象者や保険の対象者です。
●受取人…保険金や配当金を受け取る人です。
●保険料…保険会社に払い込むお金です。
保険会社側に関係する事項についてです。
●保険金…損害が生じた時に支払われるお金です。
●満期返戻金…満期時に支払われるお金です。
●配当金…満期返戻金と合わせて支払われるお金です。
保険の保険料について
●予定利率…保険会社が資産運用による一定の運用収益を見込んで、
その分を保険料から割り引いた割引率です。
●予定死亡率…保険会社が過去の統計データを基づいて、
将来の保険金などの支払いに必要額を算定した際に用いられる死亡率です。
●予定事業費率…保険会社が事業運営に必要な経費を見込んで、
保険料の中に組み込んでいる割合です。