原子炉について

原子炉は、中性子、冷却剤、減速剤、核燃料などの様々なタイプがあります。

そして核燃料は、ウラン(Uです)235が一般的に使用されています。

他には、プルトニウム(Puです)239、プルトニウム241などがあります。

さらにプルトニウム239は、高速の中性子の吸収量に対する生成量の比が大きいです。

つまり、中性子を減速しない高速炉に適しています。

ちなみにトリウム(Thです)232は、中性子を吸収してトリウム235になって、

β崩壊をして核分裂性物質であるウラン235になります。

目次

原子炉について

原子炉は、制御された核分裂連鎖反応を維持する事が

できるように核燃料を配置した装置です。

 

冷却剤は、軽水(通常の水です)、重水(重い水素核を持っている水です)、

ヘリウムガス、鉛、ナトリウム、ビスマス、炭酸ガスなどが利用されています。

 

減速剤は、軽水、重水、黒鉛、気体を使用します。

冷却剤と減速剤の機能同一の媒質によって行われる原子炉も多いです。

ちなみに冷却剤と減速剤が異なる原子炉は、重水減速軽水冷却炉があります。

 

高速炉は、減速剤を使用せずに鉛、ナトリウムなどによって冷却されます。

中性子減速を十分に行わずに、中間エネルギーの中性子を多くした原子炉は、

低減速原子炉や稠密格子原子炉があります。

 

基本的に原子炉は、減速の有無、高速炉、低減速原子炉、熱中性子炉などに分類されます。

そして茨城県東海村は、日本原子力研究所で日本初の商用動力炉があります。

フランスとイギリスで開発された黒鉛減速炭酸ガス冷却炉であるマグノックス炉があります。

さらに福井県明神町は、MOX燃料の燃料数が772本の世界最大の新型転換炉原型炉があります。

世界初のプルトニウムを本格的に利用する炉です。

重水減速軽水冷却炉であるふげん炉があります。

原子炉の種類について

原子炉 燃料 冷却剤 減速剤 中性子エネルギー
軽水炉 ウラン 軽水 軽水 -
重水炉 ウラン 重水 重水 -
プルサーマル炉 プルトニウム - - -
ビスマス冷却炉 プルトニウム 鉛ビスマス - -
ナトリウム冷却炉 プルトニウム ナトリウム - -
トリウム炉 トリウム - - -
高速炉 - - 無量 約200keV
低減速炉 - - 少量 中間
熱中性子炉 - - 多量 約0.1keV

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