マキシム機関銃について

発明家として活動していたSir Hiram Stevens Maxim

(ハイラム・スティーブンス・マキシムです)さんは、

世界初の自動火災用スプリンクラー、鼠取り、ヘアーアイロン、時計の消磁器、

マグネト発電機、船の横揺れ防止装置、リベット打ち機、航空機関砲、航空魚雷砲、

代用コーヒー、各種の石油・蒸気・ガスエンジンなどの発明品を残しました。

そして、ヨーロッパに商用目的で出張した時、アメリカ合衆国人に

軍事向け発明品をする事で大金を稼げる資本主義論を学びました。

その後、アイデアが形になって銃を発射した後の反動で肩が痛くなる事にヒントを得ました。

つまり、反動を有効活用する事です。

目次

マキシム機関銃について

マキシム機関銃は、1884年に

Sir Hiram Stevens Maximさんが開発した全自動機関銃です。

マキシム機関銃の開発に繋がる最初の特許は、1883年に登録しました。

ちなみに最初の試作型は、1884年10月に招待客へ展示されました。

 

弾丸を発射して空の薬を排出します。

その後、弾丸を装鎮して、再度発射する過程を引き金を押し下げている限り、

弾薬が送り込まれていて連続する事ができる小火器です。

つまり、1人の兵士の手に40人のライフル兵の火力に匹敵します。

熟練したライフル兵は、1分間に15発発射できます。

しかし、機関銃の場合は1分間に600発発射する事が可能です。

マキシム機関銃の歴史について

連発銃と多銃身砲の実験が繰り返して行われていました。

1851年〜1869年、ベルギー陸軍大尉として活動していた

Toussaint-Henry-Joseph Fafchamps

(トゥサン=アンリ=ジョゼフ・ファフシャンです)さんと発明家として活動していた

Montigny mitrailleuse(モンティニー・ミトラィユーズです)さんによって、

ミトラィユーズを開発しました。

ちなみに、フランス第2帝政皇帝として活動していた

Napoléon III(ナポレオン3世です)の後援を受けました。

 

ミトラィユーズは、37本(後に25本に変更されました)の

銃身を装備した重さ1t(トンです)程度です。

1分間に370発発射できます。

しかし、フランス軍は価値が理解できなかったので火砲として取り扱いました。

結果、砲火を集中攻撃してきたプロイセン軍に格好の餌食になりました。

 

1883年〜1884年、Sir Hiram Stevens Maximさんは

反動力を利用した尾栓を装鎮する完全自動銃を考案しました。

新型銃は、1分間に600発以上発射できます。

さらに、銃身が高温になるので、油(後に水に変わります)が入った

冷却ジャケット(速射が銃身を過熱して変形や破裂するのを防ぐ為です)を付与しました。

実包は、帆布製の弾薬帯によって給弾しました。

ちなみに後に水に変わって、銃身周りに水を送り込んで冷却するようになりました。

ジャケット内の水は復水器を通じて冷やされますが、

約750発発射する度に交換する必要があります。

 

1884年、Sir Hiram Stevens Maximさんはマキシム機関銃を完成しました。

そして、ヨーロッパ諸国に次々採用されました。

その後、イギリスに移り住んでイギリス市民になりました。

1889年、マキシム機関銃はイギリス陸軍に採用されました。

1899年、マキシム機関銃はドイツ軍に採用されました。

ちなみに、後にロシア軍も採用しました。

1901年、Sir Hiram Stevens Maximさんはナイトの爵位を受賞しました。

 

イギリス軍は1887年のガンビア戦争、1893年〜1894年のマタベレ戦争、

1895年のチトラール遠征、1898年のマフディー派の反乱などの植民地戦争で大活躍しました。

特に第2次ボーア戦争(1893年〜1894年です)は、両陣営共にマキシム機関銃を保有しました。

つまり、植民地戦争で重要な銃として重宝されました。

 

第1次世界大戦時、イギリス軍とドイツ軍はマキシム機関銃の派生形で武装しました。

1912年、イギリス陸軍はヴィッカース・マキシム重機関銃を採用しました。

ヴィッカース・マキシム重機関銃は、発射速度が毎分500発です。

重量は、37.7kg(キログラムです)です。

1916年、ソンムの戦いで第100機関銃中隊のヴィッカース・マキシム重機関銃10艇が、

12時間途切れる事なく発射されました。

つまり、ほとんど100万発の弾丸が1800m(メートルです)程度

離れた特定の地域に撃ち込まれました。

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