国際会計基準について
グルーバル経済が進行中の世界は、世界共通の会計ルールである
IFRS(国際会計基準です)を活用する企業が増加しています。
そして、国境を超えて各国企業を投資家目線で平等に企業分析ができます。
さらに、外国人投資家が海外からの投資を検討する時に
財務諸表が統一されていると、投資されやすくなります。
目次
国際会計基準について
国際会計基準は、国際会計基準審議会が作成した会計原理原則です。
別名は、IFRSです。
大きな特徴は、共通の財務諸表です
以前は、各国ごとに財務諸表ルールが異なります。
EU(欧州連合です)は、上場企業に対して2005年に適用が義務付けされました。
日本は、2010年から導入が始まりました。
ちなみに日本向けに調整した国際会計基準は、J-IFRSです。
国際会計基準の特徴について
①海外展開
資金調達や経営管理などを海外展開する際に有利です。
②貸借対照表を重視
将来的なキャッシュ・フローを創出する事です。
ちなみに日本の会計基準は、損益対照表を重視します。
③グローバル基準
世界共通なので各国の税務上のルールなどが適用されないです。
④自由度が高い
規定が少ないです。
しかし、根拠を示す為の注記が多いです。
ちなみに日本の会計基準は、細かい規定が多いです。
日本会計基準と国際会計基準の違いについて
①日本会計基準
売上高、売上原価、売上総利益、販管費、営業利益、営業外収益、営業外費用、
経常利益、特別利益、特別損失、税金等調節前当期純利益、税金、当期純利益です。
●売上計上…取引先に商品を出荷やサービス提供した時点で売上を計上します。
●税金・利益…売上原価として後で引かれます(売上総利益はあまり変わりません)。
●利益・費用…損益計算書の経常利益があります。
●呼び方…貸借対照表です(名称変更なしです)。
●のれん…償却します。
②国際会計基準
売上高、売上原価、売上総利益、販管費、営業利益、その他営業収益、
その他営業費用、金融収益、金融費用、税金等調節前当期純利益、
税金、当期純利益、資産の再評価差額、包括利益額です。
●売上計上…対価が支払われた事を確認した時点で売上を計上します。
●税金・利益…下請けに支払う外注費や税金などが最初に引かれます(売上高に含みません)。
●利益・費用…損益計算書の経常利益がないです。
●呼び方…財政状態計算書です(名称変更ありです・貸借対照表の事です)。
●のれん…被買収企業の業績に変化があった時にその都度価値を見直します。
のれんは、企業買収した際に発生する被買収企業の財務表上の価値と実際の支払額の差額です。