動物の可聴域について
生物の種類によって、可動域の上限は異なります。
つまり、住んでいる環境によって変化しているからです。
具体例は、イルカです。
10万Hz(ヘルツです)程度の超音波まで音が聞き取れます。
実は、水中が暗くてあまり遠く見えない状態でも、
音を伝える水の密度が空気よりも高いです。
高周波であまり衰退せずに遠くまで届くので、超音波を利用する事で環境に適応しました。
目次
動物の可聴域について
可聴域は、音を聞き取れる範囲です。
小さな魚類は、基本的に耳の穴がないです。
可聴域は人間よりも狭いです。
つまり、近くの餌を見つけやすくする為に進化した可能性が高いです。
光が当たっている動物は、耳が地表に近い生き物程可聴域の上限が高くなる傾向があります。
蝙蝠が400kHz(キロヘルツです)程度、蛾が240kHz程度、海豚が200kHz程度、
犬が135kHz程度、キリギリスが90kHz程度、猫が47kHz程度、鶏が38kHz程度、
人間が21kHz程度、蝉が20kHz程度、雀が18kHz程度、蛇が0kHz程度です。
そして超音波は、空気中を数m(メートルです)程度〜数10m程度しか届かないです。
空気の振動で音を感知する場合は、超音波を受け取る耳が意味がなくなります。
●超音波は、一般的に20kHzを超える
人間の耳に聞こえない高い周波数を持つ音波です。
鳥類の可聴域は、人間と同等や人間よりも狭いです。
高速で飛んでいる鳥類は、音として使用できる振動数が狭ばります。
ちなみに地表付近は、餌になる動物の足音や羽音などの様々な音が溢れているので、
地面の音を聞く動物が高周波まで対応できる生き物が多いです。
●高周波は、周波数が高い波です。
動物と音について
蝙蝠は、高音域を聞き取れる動物で有名です。
基本的に暗い場所に生息しています。
狭い洞窟の中ですんでいるので、洞窟内に呼んでいる昆虫を食べて生きています。
そして洞窟内は、暗いので視界が有効的に活用できない状態です。
さらに、岩の壁が硬いので音があまり減退しないです。
コウモリは時折、口から超音波を発して岩や昆虫から返ってきた音を探ります。
つまり、反響定位です(返ってきた超音波が昆虫や岩などの位置を把握します)。
人間社会のレーダーと同等の仕組みです。
電波ではなく、音の波です。
数m程度の範囲しか適応できないです。
一般的に洞窟内の出来事なので十分な効果が期待できます。
結果的に超音波は利用できる条件が意外と厳しいです。
●反響定位(エコロケーションです)は、動物が自ら発した音が
何かにぶつかって反射してきた音を受信して対象物までの位置を知る事です。
それぞれの方向からの反響を受信すると、周囲のモノの位置関係、
周囲のモノに対する自分の距離を知る事ができます。