テロメアについて

長生きして永久的に若くする為には、ゲノムが鍵を握っています。

人間の体の細胞は、常に生まれたり、死んだりしています。

つまり、細胞は長い間生き続けていると、働きが劣化していきます。

特に害を及ぼす事によって、時間の経過で自ら壊れていきます(アポトーシスです)。

さらに腸や胃の細胞は、酷使して1日程度で死んで新たに生まれていきます。

ちなみに赤血球は数ヶ月程度、骨の形成細胞が約10年程度です。

目次

テロメアについて

テロメアは、染色体(DNAです)の末端部分にある組織です。

染色体は、DNAや遺伝子が格納している構造体です。

DNAは、核酸の1種です(デオキシリボ核酸です)。

遺伝子は、DNAの中で遺伝情報です。

 

DNAの末端にTTAGGG(塩基配列です)が50セット程度〜100セット反復して連なっています。

新しい細胞は、細胞分裂によって生成します。

DNAを複製する時は、2本の鎖をほどきながら、細胞分裂時に働く酸素である

DNAポリメラーゼが、それぞれの鎖に相補的な鎖を新たに生成します。

つまり、最終的に全く同じ2本のDNAが誕生します。

 

そしてDNAポリメラーゼは、DNAの鎖をたぐりながらDNAを複製します。

しかし、足場である1番端のTTAGGGが複製できません(DNA複製の弱点です)。

つまり、分裂して新たに生まれた細胞はTTAGGGが1セット分少なくなってしまいます。

生物が成長する時は、身体を作る細胞(体細胞です)が2個に分裂して増加します。

ゲノム全体(父親由来と母親由来の計2セットです)も複製する必要があります。

老化の正体について

細胞分裂によって新たに細胞が形成する度にテロメアは、少しずつ短くなっていきます。

最終的にテロメアがなくなると、DNAポリメラーゼが

最初に取り作る足場がないので、細胞が分裂できなくなります。

そして、細胞が分裂しなくなった臓器は弱体化します。

全身の細胞が分裂しなくなると、老衰で死に至ります。

つまり、テロメアは個体の老化と寿命に繋がります。

 

テロメアの長さは、子どもの細胞>大人の細胞です。

そして鼠の場合は、テロメアの反復配列が10セットです(寿命は1年程度〜2年程度です)。

さらに象亀の場合は、テロメアの反復配列が100セットです(寿命は100年以上です)。

精子と卵子を生産する場合は、テロメラーゼ(酸素の働きです)でテロメアが伸ばされて、

誕生する子どもの為にテロメアの長いDNAを生成します。

つまり、身体の細胞でテロメラーゼが働きません。

 

老化対策は、人工的にテロメアを伸ばす事です。

※テロメアを伸ばす方法は、企業機密の為非公開です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です