関税について
歴史的に古代都市国家時代から手数料制度が始まりました。
内国関税や国境関税として浸透していきました。
現在は、国境を通過する物品に輸入国の政府によって課せられる税です。
そして財政収入が見込めて、国内産業の保護も担っています。
さらに関税は、元々自国の産業を保護する目的で設けられました。
しかし、互いの関税を無税にする事で自由に貿易を行う自由貿易制度が増えています。
つまり、資本主義の発展に大きな原動力になるからです。
目次
関税について
関税は、国や地域が輸入品に対して課税する税金です。
海外の値段(具体例として100円とします)を日本が輸入すると、
100円+関税(具体例として10円とします)です。
結果、値段が110円になります。
つまり、消費者が関税分を支払う事になります。
空港にある免税店は、輸入品を一般店よりも安く購入できます。
出国手続き後は、国から出た事になるので必要な関税が免除される仕組みです。
品目 | 関税率 |
---|---|
牛肉 | 38.5%(パーセントです) |
毛皮コート/span> | 20.0% |
チョコレート | 10.0% |
ハンドバッグ | 8.0%程度〜16.0%程度 |
アクセサリー | 5.2%〜5.4% |
自動車 | 0% |
本・雑誌 | 0% |
白米 | 341円/kg(キログラムです) |
パスタ | 30円/kg |
ビール | 6.40円/ℓ(リットルです) |
関税の歴史について
①保護主義時代
1929年、世界恐慌が発生しました。
結果、自国の産業を保護する為に多くの国が輸入品の関税を高くしました。
しかし、輸入品が高くなるので国内の物価が高騰化しました。
さらに、保護された国内産業は成長度が低くなりました(資本主義の停滞化です)。
②自由貿易時代
1948年、貿易制限を廃止して自由に貿易が行える国際協定である
GATT(貿易及び関税に関する一般協定です)が発効しました。
1995年、自由貿易の規則を決める国際機関である
WTO(世界貿易機関です)が発足しました。
③資本主義時代
2002年、2カ国以上の国や地域が互いに関税を撤廃・削減する
FTA(自由貿易協定です)が発足しました。
2016年、加盟国の間で多くの品目の関税を無税にする
TPP(環太平洋パートナーシップ協定です)が発足しました。
関税のメリットとデメリットについて
①関税がある場合
自国産業と輸入品との価格競争力が維持しやすくなります。
しかし、値段が高いモノが多くなるので消費者には厳しいです。
②関税がない場合
値段が安いモノが多くなるので消費者には優しいです。
しかし、値段が安い輸入品が出回る事で自国産業が衰退化します。