下まぶたのクマを軽減する手術について
下まぶたの内側を切開する手術は、雑に行われると後遺症を残す恐れがあります。
そして微妙な調整が必要なので、患者さんが希望通りに改善できないリスクも生じます。
主治医と深く相談して、手術を受けるかどうかを検討する事が重要です。
さらに思うようにいかなかった場合は、費用がかかります。
ちなみに涙袋を形成すると、目力の印象が変わります。
目次
下まぶたのクマを軽減する手術について
下まぶたは、眼球の保護や光量の調節をする器官です。
目元を大きく、綺麗に見せてくれます。
①皮膚のたるみが軽い人
比較的に若者で脂肪の突出も皮膚のたるみも軽い場合は、
眼の内側の結膜を小さく切開して脂肪を少し除去します。
つまり、切開して脂肪を出します。
②皮膚のたるみがある人
年齢的に皮膚が弛緩してきた人も皮膚を切開して脂肪を除去します。
まつげ下を横に切開して、皮膚を剥離して眼輪筋を出します。
さらに眼輪筋を切開して奥から脂肪を取り出します。
眼輪筋は外側に引き上げて固定して余った皮膚を切除します。
しかし、皮膚を切除しすぎると、下瞼が外側に向く外反が起こります。
ちなみに外反は、口を開けて笑った際に見た目が悪い印象を受けます。
涙が出て痛みも生じるリスクがあります。
外反の対応策は、切除する前に仮止めして
外反が起こっていないかどうかを確認・調整する必要があります。
つまり、眼輪筋を引き上げて脂肪を出します。
下まぶたのクマ手術について
手術相場は、両側で25万円程度です。
手術時間は、両側で2時間程度です。
入院期間は、基本的に日帰りです。
①当日
手術直後1時間程度、冷やして帰宅します。
術後は、安静に冷やします。
飲酒や入浴は不可です。
②1週間後
抜糸です。
抜糸後は、メイクやコンタクトレンズの使用できます。
ちなみに、入浴が可能です。
③2週間後〜4週間後
下まぶたが一時的に下がる事がありますが治ります。
④2ヶ月後〜3ヶ月後
皮膚が硬く黒ずんでいる感じがあります。
一般的に3ヶ月程度で自然になくなります。
下まぶたの涙袋形成術について
涙袋は、下まぶたの膨らみで眼輪筋が収縮する事によってできます。
そして涙袋の形成で有名な方法は、ヒアルロン酸の注入です。
下瞼のまつ毛の下に注入します(基本的に数mmおきに0.1ccずつ注入します)。
さらにヒアルロン酸は、時間が経つと吸収されてなくなってしまいます。
目の下は比較的吸収されにくい部位なので、1度入れると1年程度保持されやすいです。
元に戻っても再度ヒアルロン酸を注入する事も可能です。
特に目の下は、小ジワができやすい部位ですが小ジワが消える事も期待されています。
しかし、注入量を調整する事が重要です。
多すぎると、下まぶたが膨らんで老けた印象を与えやすいです。
最終的に綺麗な涙袋は、元々のまぶたの状態によって変わります。
一般的にヒアルロン酸の注入以外の方法は、元に戻す事が難しいです。
思わぬ事故で形が変わってしまう事があるので、
ヒアルロン酸の注入後に修正したい時に溶解剤を利用する事があります。
下まぶたのヒアルロン酸注入について
手術相場は、6万円程度です(1本1ccです)。
手術時間は、両側で30分程度です。
入院期間は、基本的に日帰りです。
①当日
手術直後10分程度、冷やして帰宅します。
洗髪や洗顔ができます。
②手術翌日〜3日後
腫れが引いていきます。
飲酒、入浴、運動、メイクは可能です。
しかし、長湯はできません。
②1週間後
受診して回復状況を確認します。