宇宙天気予報について

宇宙天気は、主に太陽や太陽風を観測して太陽表面で起きる爆発現象の太陽フレア、X線の放射、

高エネルギー粒子の放出、プラズマ放出によるコロナ質量放出などを観測できます。

そして、気象情報による天気予報と同様に利用できます。

主に人工衛星の運営者、漁業無線などの短波電波の利用者にとって重要な情報源です。

さらに宇宙天気予報は宇宙飛行士の被曝、

電子機器(主に人工衛星です)の損傷などを避ける為に利用されています。

目次

宇宙天気予報について

宇宙天気予報は、宇宙環境の変動を予測する事です。

主に太陽フレアの活動によって、宇宙天気が変わって高速太陽風が起こります。

高速太陽風による地球磁気嵐が日常生活に大きな影響を及ぼします。

 

宇宙天気予報の活用例としてコロナ質量放出による地磁気の大きな変動があるので、

地上の電力送電システムに異常電流を発生させて障害を起こす事があります。

そして宇宙天気予測に使用されるデータは、

太陽、太陽風、地磁気、電離圏の観測データを活用しています。

現在は、宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星であるひのでが利用されています。

 

①太陽→太陽フレア→X線です。

②太陽→太陽フレア粒子→高加速粒子→ナビケーション、

電波通信(電離層の乱れによる無線通信への障害対策です)、

宇宙開発(人工衛星搭載機器の破損や障害対策です)です。

③太陽→太陽フレア→地球磁気嵐、高速太陽風→

ナビケーション、電波通信、電力供給、石油パイプラインです。

地磁気変動に伴う異常高電圧発生による変電所や石油パイプラインの破損対策です。

ひのでについて

第22号科学衛星ひのでは、日本の国立天文台(NAOJです)と

宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA/ISASです)が

アメリカ合衆国のNASA(アメリカ航空宇宙局です)、

イギリスのPPARC(素粒子物理学・天文学研究協議会です)と

共同で開発した太陽観測衛星です。

別名は、SOLAR-Bです。

 

太陽の磁場を高精度に観測して太陽フレアが太陽面の磁場の歪みが蓄積される事で

引き起こされる爆発現象による磁場の歪みと太陽フレア発生が起こる確率を

定量的に事前予測できる為の観測を進めています。

さらにリアルタイム地球磁気圏シミュレーションによる

数値予測の定量的予測も行っています。

 

衛星の望遠鏡は、宇宙空間では部品から少量なガスが出るので防止するのが困難です。

高感度センサー(CCDです)をマイナス50℃(度です)で冷却して使用しています。

時間の経過でCCD表面に薄い膜が生じます。

年に数回温度を上げて、膜を除去する作業をします。

ちなみに作業中は、観測を中止します。

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