放射線被曝について
放射線から人体を守る為には、内部被曝と外部被曝があります。
そして放射線を遮断する場合は、放射線を材料と衝突させる必要があります。
放射線と材料が衝突する事で放射線は、材料を突き抜けていきます。
さらにα線は、電荷を持っていて質量も大きいので紙1枚で遮断できます。
β線は電荷を持っていて質量が小さいのでアルミニウムが必要です。
X線やγ線は電荷を持っていない電磁波なのでコンクリートや鉛などが必要です。
ちなみに中性子は、水やパラフィンなどの水素を多く含んでいる材料が必要です。
目次
放射線被曝について
内部被曝は、人体の内部からの被曝です。
放射性同位体が体内にとどまる事で長期間に渡って多量の放射線を浴びる恐れがあります。
さらに、特定の器官や組織に集まる傾向があります。
基本的には、外部被曝よりも内部被曝の方が危険です。
外部被曝は、人体の外部からの被曝です。
放射線量が多い場所から離れる事で被曝が減少します。
具体例は、健康診断で活用されているX線撮影です。
放射線被曝の対策について
内部被曝は、体内に放射性同位体を取り込まない事が重要です。
体内に取り込まれる経路は、食事、呼吸、皮膚などです。
つまり、放射性同位体を通さないフィルター付きのマスク、
フィルター付きのゴーグルは、低減効果があります。
しかし、皮膚の露出をできるだけ最小限にとどめておく必要があります。
一旦体内に取り込まれた放射性元素は排出が難しいです。
外部被曝は、放射線を適切な材料を使用して遮断する事です。
放射線を発している場所から遠くに離れる事です。
放射線は粒子なので放射線が多い場所から離れます。
つまり、粒子は拡散するので放射線の量が減少します。
一般的には、放射線源から2倍程度の距離を取る事で外部被曝量が1/4になります。
放射性元素が貯まりやすい場所について
部位 | 放射性元素 |
---|---|
骨 | ストロンチウム |
筋肉 | セシウム |
甲状腺 | ヨウ素 |