プルトニウムについて
1941年、科学者として活動していたGlenn Theodore Seaborg
(グレン・セオドア・シーボーグです)さんは、
ウラン238に重水素(質量数2の水素です)を当てる事でプルトニウム生産を成功しました。
そしてプルトニウムの同位体は、質量が232〜246が15種類存在しています。
さらに最も重要なモノは、熱中性子で核分裂を起こす
プルトニウム239とプルトニウム241です。
ちなみにプルトニウムは、3kg(キログラムです)程度〜
4kg程度で核爆発を起こす事ができます(濃縮ウランは20kg程度です)。
目次
ウランについて
プルトニウムは、人工元素です。
原子番号は94、原子量は約239です。
比重は19.9、融点は639.5℃(度です)です。
プルトニウム239とプルトニウム241は、原子炉内で燃料に含まれている
ウラン238が中性子を吸収する事によって体調に生産されます。
そして、使用済核燃料からプルトニウムを取り出して再度燃料として利用できます。
プルトニウムによる核爆弾について
①原子炉向け
プルトニウム239が約60%以上、プルトニウム241が約14%以上です。
そしてプルトニウム241は、半減期約14年でアメリシウム(Amです)241に変化します。
強力なγ(ガンマです)線を放出します(放射線の1種です)。
プルトニウム同位体の中で急激な核分裂を妨げるタイプもあります。
原子爆弾に利用した場合は、威力が限定的です。
●ウラン238(ほとんど核分裂が起こせません)→中性子を衝突させます→
ウラン239になります→β(ベータです)崩壊→
Np239(ネプツニウムです)【β線が放出します】→β崩壊→
Pu239(プルトニウムです)【β線が放出します】ができます。
②兵器向け
プルトニウム239の純度が約92%以上です。
原子爆弾に利用した場合は、威力が巨大です。