プラズマと公害について

日本は、年間4億5000万t(トンです)程度の廃棄物が排出されています。

そして、廃棄物の地球環境問題への影響が深刻化しています。

廃棄物対策としてプラズマ技術が注目されています。

さらに、家庭や企業などから排出されているゴミは、

ゴミ焼却場で燃やす事で処理しています。

しかし、プラズマはゴミを分子レベルまでに壊す事で綺麗に処理する事ができます。

目次

プラズマと公害について

オゾン層を破壊するフロンガス、ゴミ処理の過程で発生するダイオキシンなどは、

郊外を引き起こす物質が溢れています。

そして現在は、不正軽油の製造によって発生する硫酸ピッチ、

悪性中皮腫などの原因に繋がるアスベスト、

感染性廃棄物を含んでいる医療廃棄物などの問題が多いです。

さらに有害物質は、焼却を主軸とする処理システムでは問題が残ります。

 

有害廃棄物を分子レベルに分解する事ができるプラズマは、唯一無二の存在です。

プラズマは高温なので、有害物質の処理速度を速くする事で迅速に対応する事ができます。

そして大気圧で発生したプラズマは、1万度以上の高温状態です。

つまり、確実に有害物質を分解できます。

基本的にアルゴンガスや空気を活用してプラズマを発生する事ができますが、

水を使用してプラズマを生成する事もできます。

さらに従来のアルゴンガス方式よりも水方式の方が有害物質を処理する事が可能です。

 

分解しにくいダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニルです)などの有毒ガスは、

プラズマによって有害物質の処理実験が成功しています。

プラズマと水について

プラズマ自体の温度は、1万度程度です。

ほとんどの物質を分解する事ができます。

具体例は、フロンです。

フロンは、炭素、水素、ハロゲン(フッ素や塩素などです)で構成されています。

水プラズマと反応後、水素と炭素がそれぞれ水と二酸化炭素になります。

さらにハロゲンは、フッ化水素や塩化水素になります。

ちなみに、アルカリ水溶液の中和反応によって完全回収できます。

プラズマとゴミ処理場について

元々危険性がない分子が化学反応によって、有害物質が生成されます。

そして熱プラズマは、有害物質を元の分子の状態に戻す事になるので、

プラズマによって分解された瞬間、分子は有害物質ではなくなります。

つまり、分解した物質を高速で冷却すると、有害な副生成物の生成も阻止できます。

特にゴミ処理場や有害物質の分解にプラズマを利用すると、

ゴミ処理施設を綺麗な場所にできます。

 

プラズマによるゴミ処理施設は、従来の燃やす工程ではないです。

つまり、ゴミの分別自体の必要性がなくなります。

しかし、分解せずにリサイクルをする手段もあります。

プラズマ技術を駆使する事で分子を自在に操る事が可能になります。

今後、分子レベルでリサイクルする時代が誕生します。

自然消滅する事がない世界、有害物質を完全に破壊できるプラズマは最強の資源です。

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