核燃料のリサイクルについて
原子炉内では、使用済核燃料から新しい燃料が生産できます。
そして原子炉を稼働させると、核分裂を起こしやすいウラン(Uです)235は消費されます。
核分裂を起こしにくいウラン238は、燃料として使用されるのではなく、
核分裂が起こしやすいプルトニウム(Puです)239に変化します。
さらに使用済核燃料は、燃料として利用できる元素が含まれています。
つまり、活用できる元素を使用済核燃料の中から取り出す事で再利用できます(再処理です)。
目次
核燃料の作り方について
核燃料は、原子炉内で核分裂させる燃料です。
使用済核燃料に含まれているウランやプルトニウムを硝酸で溶かします。
科学的に取り出して、他の元素と分離します。
分離方法は、溶媒抽出法のピューレック法が定番です。
再処理を行う事で燃料である元素(ウランとプルトニウムです)が取り出せます。
さらに、核廃棄物である核分裂生成物を安全に処理や処分できます。
つまり、ウラン資源を有効活用します。
日本では、茨城県東海村に使用済核燃料の再処理施設があります。
国内規模が小さいので、日本で発生した使用済核燃料を処理しきれないです。
現在は、フランスやイギリスなどの海外で再処理を委託しています。
しかし、青森県六カ所村に大規模な再処理施設が建設されています。
核燃料の再処理工程について
①使用済核燃料(ウランやプルトニウムです)を硝酸に溶かします。
②硝酸に溶けない核分裂生成物は分離されます。
③ウランやプルトニウムを有機溶媒に抽出します。
有機溶媒と硝酸に溶ける核分裂生成物が分離されます。
④ウランを回収して再燃料化します。