核燃料について
核燃料物質であるウランは、同位体です(原子番号が等しく中性子の数が異なる原子です)。
そしてウラン235は、熱中性子に対する
核分裂断面積(反応が起こしやすい度合いです)が大きいです。
ウラン238の核分裂断面積は実質0です。
つまり、ウラン238は核燃料物質ではないです。
さらにウラン238は、中性子を捕獲すると核分裂物質であるウラン239に変換されます。
ちなみにウラン239は、2回β崩壊して核分裂性物質であるプルトニウム239になります。
目次
核燃料について
核燃料は、原子炉の燃料です。
核分裂炉の燃料は、ウラン(Uです)やトリウム(Thです)から生成されます。
そしてプルトニウム(Puです)は、核燃料の1つです。
しかし、天然には存在していないのでウランを原子炉内で反応させて生成します。
つまり、燃料を再処理する事で得られます。
ウラン鉱石で核原料物質として精製機で濃度を高めた製品を核燃料物質に規定されています。
採掘可能なウラン資源の埋蔵量は、250万t(トンです)程度です。
海水では、低濃度でウランが含まれています。
ちなみに全海水中のウラン含有量は、45億t程度です。
さらにトリウム資源は、ウランの約4倍程度もあります。
ウラン燃料について
海中のウラン資源は、塩の濃度の1/3400万です。
地上のウラン資源の1800倍が海中に存在しています。
つまり、地上は約250万t程度、海中は約45億t程度です。
天然のウランのほとんどは、燃料として活用できません。
ウラン238が99.3%(パーセントです)程度、
ウラン235が0.7%程度、ウラン234が0.005%程度です。
しかし、加工する事で燃料に利用できます。
そしてウラン238は、親物質としてβ崩壊でプルトニウム239になって燃料になります。
さらにウラン235は、核分裂物質として燃料になります。