ニュートリノについて

ニュートリノは、宇宙や物理の世界で重要性が極めて高い素粒子です。

様々な場所で発生して、大量に飛び交っています。

そして、多くの物質でも何事もなくすり抜けて行きます。

つまり、検出する為に時間がかかります。

しかし、ニュートリノの検出は、宇宙の様子や物質の成り立ちなどに深く関わります。

目次

ニュートリノについて

ニュートリノは、中性です(電気を帯びていない性質があります)。

素粒子の1種です(中性微子です)。

 

①電子ニュートリノ

素粒子標準模型第1世代のニュートリノです。

 

②ミューニュートリノ

素粒子標準模型第2世代のニュートリノです。

 

③タウニュートリノ

素粒子標準模型第3世代のニュートリノです。

ニュートリノの検出について

1987年、物理学者として活動していた小柴昌俊さんが、

岐阜県の山中の地下深くに建設したカミオカンデ(巨大観測装置です)で

宇宙の彼方から飛んできたニュートリオの検出を成功しました。

そしてカミオカンデは、千t(トンです)程度の水を溜めた水槽です。

超高感度の光検知器を並べて、ニュートリノがごく稀に水分子に衝突します。

その後、弱い光が出ます。

弱い光を検知器で察知してニュートリノを検出できます。

 

検知したニュートリノは、地球から15万光年で起こった超新星爆発によって発生したモノです。

つまり、太陽系外で世界初のニュートリノ観測を成功しました。

1989年、小柴昌俊さんは日本学士院賞を受賞しました。

1997年、小柴昌俊さんは文化勲章を受賞しました。

2002年、小柴昌俊さんはノーベル物理学賞を受賞しました。

ニュートリノ振動について

ニュートリノに質量がある場合は、飛んでいる最中に次々と変身していきます。

つまり、ニュートリノ振動です。

ニュートリノの種類が変わっていく事です。

1996年、物理学者として活動している梶田隆章さんは、

カミオカンデを改良しました(スーパーカミオカンデです)。

大気中で発生するミューニュートリノの個数を数えました。

ニュートリノ振動が実際に起こっている事を証明しました。

 

観測施設の上空で発生したミューニュートリノは、すぐに検出器に入っていきました。

ほとんど変身する時間がないです。

しかし、地球の裏側で発生して地面の下から飛んでくる場合は、

長い距離を経ている最中に変身しました。

つまり、ミューニュートリノの個数が減少しました。

 

ニュートリノは、非常に小さい質量があります。

宇宙にニュートリノが大量に存在しています。

つまり、ニュートリノの質量によって宇宙全体に大きな影響を及ぼします。

1999年、梶田隆章さんは第45回仁科記念賞を受賞しました。

2015年、梶田隆章さんはノーベル物理学賞、文化勲章を受賞しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です