天然ゴムについて

現在は、天然ゴムが科学的に作り出した合成ゴムに使用されています。

19世紀、天然ゴムは素材として広く利用しました。

しかし、温度によって性質が大きく変化します。

寒い冬は、天然ゴムが固まってしまうので硬くなりやすいです。

逆に暑い夏は、伸びてしまうので溶けた天然ゴムになりやすいです。

つまり、ゴム製品自体の評判が良くない存在でした。

天然ゴムについて

天然ゴムは、生ゴムの加硫によって製造したゴム製品です。

そして、天然高分子です。

主要生産国は、タイ、インドネシア、マレーシアなどです。

●生ゴムは、ゴムノキの幹に傷をつけて滲み出した

白い樹液（ラテックスです）を濃縮した素材です。

●加硫は、硫黄を混ぜたゴムです。

●高分子は、小さな単位分子が繋がった長い分子です。

 

寒い季節、加硫に熱いストーブに接触させると、ゴムが溶けにくいです。

通常のゴムの場合は、溶けてしまいます。

つまり、ゴムは耐熱性があります。

 

天然ゴムは、イソプレン（炭素5個からできている高分子です）が絡まっています。

そして天然ゴムは、伸びるだけで縮みません。

伸びすぎると、切れてしまいます。

しかし、加硫は伸び縮みします。

硫黄がゴムの高分子の間で結合して、高分子の分子間に橋造を形成しているからです。

●イソプレンは、2個の二重結合がある炭化水素です。

●加硫ゴムは、弾性があります（引っ張ったり、押し潰しても元に戻る性質です）。

●非加硫ゴムは、可塑性があります（引っ張ると、そのまま伸びたまま戻らない性質です）。

 

天然ゴムにたくさんの硫黄を混ぜると、弾力がなくなって固い固体にになります。

熱に強く、薬品に強い、絶縁性がある素材です。

つまり、エボナイトです。

食器、電化製品などに応用ができます。

プラスチックがない時代に現代版プラスチックとして利用されて素材です。

ちなみに、万年漆器に使用されるようになりました。

●エボナイトは、天然ゴム・硫黄・エボナイト粉末の3つで構成しているゴムの1種です。

経年変化が少なく、水・油・薬品に強い安定した素材です。

一般的な天然ゴムの特徴について

①メリット

安価、反発弾性、引裂強度、耐摩耗性などです。

 

②デメリット

耐熱性、耐油性、耐候性、耐オゾン性などです。