火炎瓶について

火炎瓶は、現場で手作りができます。

つまり、応急の対戦車兵器です。

そして、肉薄して使用するので最終手段として利用する兵器で有名です。

さらに、梱包爆薬もあります。

梱包爆発は、爆破向け即席兵器です。

戦車に対して肉薄して載せたり、履帯に放り投げて爆破できます。

主に第1次世界大戦で活躍しました。

火炎瓶について

火炎瓶は、ガラス製の瓶にガソリンや灯油などの可燃性の液体を充填した簡易な焼夷弾です。

 

基本的に放火と延焼の量の燃焼剤が入っています。

人間が投げやすいようにガラス瓶で製造しています。

そして燃焼剤は、揮発性が高いガソリンが有効です。

しかし、燃焼時間の延長を考慮すると、燃焼速度が遅い灯油を混ぜる事があります。

●ガソリンは、沸点が摂氏30度〜摂氏220度の範囲にある石油製品の総称です。

●灯油は、灯火用液体燃料の総称です。

 

ガソリンだけではなく、粘り気を出す為にガソリンに生ゴムを入れたり、

タールを混入したりします。

しかし、対戦車の場合は、給排気口や各種ドア類の隙間などが最適です。

燃焼剤が浸透しやすくなるので、燃えやすくなります。

ちなみに、粘土が少ない燃焼剤が向いています。

●ゴムは、有機高分子を主成分とする弾性限界が高く、弾性率の低い弾性ゴムです。

●タールは、有機物質の熱分解によって得られる粘り気がある乾留液です。

 

火災瓶の着火方法は、ガラス瓶の口を布片で塞ぎます。

火を付けて、投げて完成です。

2剤を混ぜると、発熱する薬品があります。

片方を燃焼剤に混ぜて、もう片方をガラス瓶の外側に塗布する事によって、

ガラス瓶が割れるだけで発火できます。

さらに対戦車の場合は、燃料やエンジンなどに

火災を引き起こしやすい機関室周辺が有効です。

 

第2次世界大戦時、ドイツ軍の歩兵が東部戦線で利用しました。

そして東部戦線は、ドイツがソビエト連邦に侵攻した戦争です(バルバロッサ作戦です)。

腰回りに紙で包んだ火炎瓶を取り付けました。

十分な対戦車火器がない時は、即席火炎瓶が戦車攻撃として装備していました。

そして梱包爆薬の場合は、戦車を完全にばくはできなくても、

履帯をばくはして行動停止にさせる事が可能です。

つまり、火炎瓶は戦車の小さな抑止力に繋がります。

 

第2次世界大戦中に冬戦争が起こりました。

そして冬戦争は、ソビエト連邦がフィンランドに侵攻した戦争です。

フィンランドは侵略に抵抗して、多くの犠牲を出しながら独立を守りました。

しかし、モスクワ講和条約によってフィンランド領土の1部が割譲されました。

さらにフィンランド軍は、火炎瓶と梱包爆薬を製作して利用しました。

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