時価総額について
企業の価値は、評価する事が難しいです。
主に株式時価総額よりも価値が大きい場合や小さい場合があるからです。
経済的な数値だけで企業価値が算出する事は、極めて困難です。
具体例は、収益性が高い企業です。
利益率が高い企業は多くの資本を得る事が可能です。
しかし、社会全体的な利益に反したり、スタッフ(従業員です)が働きにくい労働環境などが
あると、会社の価値が総合的に高くなりにくいです。
ちなみに株式時価総額は、投資目的で企業の株式を買う時に株価が適正判断する目安です。
目次
時価総額について
時価総額は、企業価値や規模を評価する際の指標です。
上場企業の発行済み株式を全て取得すると、上場企業を購入する事ができます。
上場企業の株価×発行済み株式数=株式時価総額です。
株価が変化すると、株式時価総額も変わります。
そして株価は、企業の利益や資産の状況によって市場の期待値が反映したモノです。
さらに企業に投資したり、企業を買収したりする際は、経済的な価値を判断材料にします。
しかし、総合的な価値判断は経済的な価値以外の価値が含まれています。
つまり、社会性が高い企業が企業の価値が上がりやすいです。
企業の価値について
①企業価値
投資目的の企業価値です。
株主価値+有利子負債(債権者価値です)=企業価値です。
企業価値-有利子負債=株主価値です。
株主価値<株式時価総額=株価が割高です。 株主価値=株式時価総額=適正株価です。 株主価値>株式時価総額=株価が割安です。
②株主価値
株主に対する価値です。
●株式時価総額よりも大きい場合は、株価が本来の価値よりも安いです。
つまり、株主価値よりも株式時価総額が低いです。
●株主価値と株式時価総額が等しい場合は、株価が適正状態です。
●株式時価総額よりも小さい場合は、株価が本来の価値よりも高いです。
つまり、株主価値よりも株式時価総額が高いです。
③有利子負債
債権者に対する価値です。
企業が金利(利息です)を付けて返済する負債です。
具体的は、短期借入金、長期借入金、社債、転換社債、
コマーシャルペーパー、割引手形、1年内返済金などです。
ちなみに買掛金、未払金、支払手形などは、
金利が発生しない負債なので有利子負債ではないです。
企業価値の算出方法について
①収益性
将来に生み出す価値を評価します。
具体例は、DC法、集積還元法などです。
ちなみにDC法は、フリー・キャッシュフローの総合計評価です。
つまり、インカムチェックです。
②参入障壁
利益率を生み出す価値を評価します。
評価対象企業の価値を類似した企業や類似した業種の企業の取引価格を参考にします。
同業他社の市場価格を評価します。
具体例は、類似企業比較法(類似企業株価指標倍率法です)、
類似業種比較法(類似業種比較価額法です)などです。
つまり、マーケットチェックです。
③資産価値
企業が保有している資産を再構築する時にかかるコストを評価します。
保有している資産を基本として算出します。
現時点で会社を再構築する為に必要な費用が大きい事を評価します。
具体例は、簿価純資産法、時価純資産法などです。
つまり、コストチェックです。