マンガンについて
マンガンの鉱山は、日本列島に比較的多くありました。
昔、海底だった部分が日本に多かった事が大きいです。
そして陸上にあるマンガン鉱床の1部は、
海底にできていたマンガン濃集部が陸地に現れた部分です。
さらに、海岸の岩場にマンガン団塊が狭っています。
一般的には、マンガン乾電池に使用されています。
目次
マンガンについて
マンガンは、海底に濃集する元素です(銀白色の金属です)。
比重は、7.2です(体心立方類似構造です)。
融点は、1246℃(度です)。
原子番号は、25です。
元素記号は、Mnです。
銅に添加してマンガン鋼が作られたり、顔料、医薬品、磁性材料などに利用しています。
酸化物や硫化物になりやすい性質を活用して製鉄の工程に担っています。
つまり、酸化物、炭酸塩、ケイ酸塩、硫化物などの様々な鉱物を作る事ができます。
マンガンの利用について
海底面上にマンガン、鉄の酸化物を主成分とする黒塊が分布しています。
そしてマンガン団塊(多金属団塊です)は、海底面上の堆積物に埋もれています。
その他には、銅、コバルト、ニッケルなどの金属があります。
金属資源として注目されています。
海山の斜面に濃集するマンガンもあります。
斜面を覆う黒い皮膜部分に鉄とマンガンが濃集しています(マンガンクラフトです)。
マンガン団塊について
マンガン団塊は、深海の海底に存在する球状の凝結塊です。
周りに水酸化鉄と水酸化マンガンが層状に凝結しています。
銅、マンガン、コバルト、ニッケルなどが含まれています。
1970年代、アメリカ合衆国を中心とした国際コンソーシアムは、
ハワイ沖で探査や大規模な採掘試験が行われました。
イギリス・鉱物・資源多国籍企業であるRio Tinto(リオ・ティントです)、
アメリカ合衆国・総合製鉄企業であるUnited States Steel(USスチールです)、
アメリカ合衆国・航空機メーカーであるLockheed(ロッキードです)、
カナダ・ニッケル生産企業であるInco(インコです)が中心的です。
ちなみに国際コンソーシアムは、アメリカ合衆国、
ドイツ、日本などが中心とした大企業連合です。
1982年、国連海洋条約が採択されました。
1987年、日本、フランス、インド、ソ連(ロシア連邦です)が鉱区登録国になりました。
深海資源開発株式会社が、先行投資者としてハワイ沖の
7万5000km²(平方キロメートルです)の鉱区を登録しました。
1991年、中華人民共和国、旧共産圏諸国連合が鉱区登録国になりました。
1994年、国際海底機構(ISAです)が設立されました。
大韓民国が鉱区登録国になりました。
2005年、ドイツが鉱区登録国になりました。
2011年以降、イギリス、ベルギー、シンガポール、トンガ、ナウル、キリバス、
クック諸島が鉱区登録国になりました。