脂肪吸引について

太った人は、既に溜まっている脂肪を減らす方法の1つとして脂肪吸引術があります。

20世紀、美容外科業界で初めて使用開始した方法です。

基本的に正しく利用すると、効果が期待できます。

そしてメリットは、年齢に関係なく色んな部位を減量できます(脂肪細胞数を減らす事です)。

治療部位は脂肪がつきにくくなって手術の傷跡も小さくなっていきます。

さらにデメリットは、術者の技術や経験によって結果が左右されます。

ちなみに女性の太ももの外側や脂肪が厚い腹部などは、技術に左右されにくい部位です。

目次

脂肪吸引について

脂肪吸引は、余計な脂肪の量を減らす手術です。

 

脂肪吸引術は、カニューレ(金属の管です)を皮下の脂肪組織に入れて脂肪を吸引します。

吸引機器は、電動タイプや大きな注射器などがあります。

主に皮膚に5mm(ミリメートルです)程度〜10mm程度の穴を開けて、

カニューレを挿入して脂肪を吸引していきます。

そして適している人は脂肪が垂れ下がっていなくて、比較的皮膚に弾力性が残っている人です。

つまり、部分的に脂肪が付いている人です。

 

治療部位は、上下腹部、太腿、腰の横が向いています。

上腕の二の腕、膝から下の脚である下腿も使用されます。

しかし、下腿は脂肪が薄いので綺麗に取るのが難しいです(高度な技術が要求されます)。

体幹や下肢も慎重に行う必要があるので、重大な合併症リスクに繋がる恐れがあるからです。

さらに顔面は、頬が不向きです(重要な神経や血管も多いからです)。

ちなみに、顎の下は利用できます。

脂肪吸引の手術について

実際の術後は、かなり痛みがあります。

範囲が狭い場合は、局所麻酔が可能です。

範囲が広い場合や大量に脂肪を取る場合は、

使用する麻酔薬の量が足らなくなって痛みが強くなる事もあります。

つまり、入院して全身麻酔で治療を受ける方が安全です。

しかし、出血量の問題があります。

1回に吸引できる脂肪の量には限界があるからです。

数回程度に分けて行います。

 

①肺塞栓症は、脂肪細胞が破壊されて小さくなった脂肪滴が血管に入って、

脂肪滴が集まって血栓になって肺の血管に詰まる事です。

ちなみに、合併症の1つです。

 

②腹膜炎は、吸引管の操作ミスで腹膜を破って発生します。

 

皮膚が垂れ下がっている過度の肥満は、脂肪吸引術に対して限界があります。

主な対策案は、太ももやお腹の皮膚と一緒に脂肪を切除する方法があります。

主に皮膚自体が垂れ下がっている人、脂肪を取ると皮膚が垂れ下がる人に適しています。

太鼓腹の人の場合は、内臓脂肪が多いので皮膚の垂れ下がりが少ないです。

切除法を利用すると、意外と脂肪が取れないケースがあります。

脂肪吸引の方法について

手術相場は、30万円程度です(腹部です)。

手術時間は、2時間程度です(範囲によって異なります)。

入院期間は、1日程度です。

 

①当日

術後入院します。

痛みがかなり強いので、包帯で圧迫します。

 

②翌日〜3日程度・4日程度後

包帯をつけたまま退院します。

3日程度や4日程度後に受診して、包帯をガードルに交換します。

ガードル(下半身のシルエットを美しく整える為の下着です)は、

2ヶ月程度〜3ヶ月程度後までつけます。

 

③1週間程度〜2週間程度後

抜糸します。

腫れや痛みが落ち着き始めます。

 

④2ヶ月程度〜3ヶ月程度後

ガードルを外します。

基本的に自然な状態に近づきます。

赤みが残っている部分もありますが、やがて消えていきます。

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