IPアドレスについて
IPアドレスは、インターネット上で使われています。
利用されるIPアドレスが重複しないように、
アジア、ヨーロッパなどの大きな国や地域ごとにIPアドレスを管理する団体があります。
そして日本は、JPNIC(Japan Network Information Centerです)が、
国内で利用されるIPアドレスの管理を行っています。
さらに指定事業者であるISP(Internet Service Providerです)が、
JPNIC〜IPアドレスの割り当てを受けて、
ISPがエンドユーザーにIPアドレスを割り当てています。
目次
モバイル通信について
IPアドレスは、レイヤ3のアドレスです。
基本的に端末の識別に使用されています。
端末同士がエンド・ツー・エンドで通信する場合は、
互いの宛先や送信元として利用されるTCP/IP
(インターネット・プロトコルセットです)の住所です。
ちなみにTCPは、Transmission Control Protocolです。
IPアドレスの割り当ては、階層構造になっています。
約43億個のIPアドレスをホールケーキから切り分けるように、
最上位の管理組織から下位組織へと割り当てるごとに細かく分割されていきます。
IPアドレスは、持ち主が明確に決まっています。
IANA(ICANNです)→APNIC(アジア圏です)、RIPE NCC(ヨーロッパ圏です)→
JPNIC(日本です)→指定事業者(ISPです)→エンドユーザーです。
IPv4とIPv6について
元々IPv4(IP version4です)のみでしたが、当初の想定を超えるスピードで
コンピューターが普及してIPアドレスを利用する端末が増えました。
つまり、約43億個のIPv4アドレスだけでは足りなくなっています。
そしてIPアドレスは、簡単に増やせません。
IPアドレスを増やす為には、利用されているIPの仕組みを変える必要があります。
互換性はなくなってしまいますが、将来に渡って無数のIPアドレスを利用できる
IPv6(IP version6です)が考案されました。
IPv4のアドレスは、32ビットで表現されます(アドレス数は約43億個です)。
IPv6のアドレスは、128ビットで表現されます(アドレス数は約340億個です)。
ちなみにIPv6アドレスは、1999年に割り当てが開始されました。
しかし、IPv4アドレスの方が需要が高く、枯渇した状態が続いています。
使用されなくなったIPv4アドレスは、積極的に回収や返納されて
需要がある別の事業者に割り当てられる移転が行われています。
現在は、総務省やJPNICなどが協力してIPv6の利用を推進しています。
徐々にIPv6アドレスが利用されるようになっています。
特にアプリ開発者は、リリースするアプリを
IPv6通信に対応するように条件付けしています(米国IT大手企業であるAppleです)。
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスについて
プライベートIPアドレスは、自由に使用できるアドレスです。
プロトコルを定めているRFC(Request For Commentです)によって、
明確に規定されています。
ちなみに、RFC1918として定義されています。
グローバルIPアドレスは、各団体によって管理されたアドレスです。
インターネットは、誰もが使うネットワークなので活用されています。