ドアの内開きと外開きについて

ドアは大きく分類すると、開き戸と引き戸になります。

昔の玄関ドアは、引き戸が主流でした。

しかし、現在の玄関ドアは外開きが多いです。

そして開き戸は、前後に開閉するタイプの戸です。

気密性が高く、防音性も高いです。

しかし、開閉時に人に当たる危険性があります(特に戸の前後に空間が必要です)。

さらに引き戸は、左右にスライドさせるタイプの戸です。

前後の空間が狭くても設置できます(換気がしやすいです)が、防音性が低いです。

ドアの内開きと外開きについて

①内開き

室内側に向けて開けるドアです。

オフィスの室内ドアに採用されています。

火災時に通路や廊下などに避難する人が通りやすいからです。

ドアを開けた時に通行を妨害して避難する人に当たる事を防ぐ事に繋がります。

さらに、防犯対策として無理やり内部に侵入させる事を防ぎやすくなります。

そして災害時(特に洪水や津波です)は、外部から大量の水が押し寄せた時に、水圧に

関係なく開ける事ができます(外開きは、外部の水圧で開かなくなる恐れがあるからです)。

つまり、海外に適したタイプです。

 

②外開き

部屋の内側から外に向けて開けるドアです。

玄関に靴を脱ぎっぱなしにすると、内開きの場合は扉が開きにくいです。

しかし、外開きは特に問題がないです(日本は、靴を脱ぐ文化があるからです)。

ちなみに内開きは、外部からの雨や埃などが室内に入りやすいです。

そして駅の公衆トイレは、場所によって外開きを採用しています。

トイレ内で人が倒れてしまった場合は、内開きよりも外開きの方が救助しやすいからです。

つまり、日本に適したタイプです。

 

③開き戸

基本的に蝶番を右に取り付けたドアが右開き、

蝶番を左に左取り付けたドアが左開きです。

●蝶番は、扉、蓋、カバーなどを開閉させる部品です。

 

④引き戸

基本的に控え壁側(正面です)に立った時に、

右側に開口があるドアは右引き、左側に開口があるドアが左引きです。

ちなみに病院の病室のドアは、ほとんどが引き戸です。

大きなベッドの移動は、大きな開き戸が必要になるからです。

つまり、横にスライドさせる引き戸は開閉時の空間を確保できます。

●控え壁は、強度を増す為に設置する壁です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です