所得税率と税率構造の国際比較について
所得税率と税率構造の国際比較についてです。
目次
①所得税率(超過累進税率です)について
ちなみに、平成27年以降です。
●195万円以下
■税率:5%
■控除額:0円
●195万円超、333万円以下
■税率:10%
■控除額:97500円
●330万円超、695万円以下
■税率:20%
■控除額:427500円
●695円超、900万円以下
■税率:23%
■控除額:636000円
●900万円超、1800万円以下
■税率:33%
■控除額:1536000円
●1800万円超、4000万円以下
■税率:40%
■控除額:2796000円
●4000万円超
■税率:45%
■控除額:4796000円
平成25年から平成49年までは、復興特別所得税(所得税額の2.1%です)が課せられます。
この他に、地方税としての住民税が一律10%で課せられます。
②税率構造の国際比較について
5カ国を対象として、比較してみました。
国ごとで政策の違いが分かりやすいです。
●日本
■所得税+住民税:10%、15%、20%、30%、33%、43%、50%、55%(上限)
■所得税:5%、10%、20%、23%、33%、40%、45%(上限)
個人住民税は、一律10%です。
●アメリカ合衆国
■所得税+地方個人住民税:16.9%、22.4%、35.0%、38.2%、43.3%、50.3%、52.3%(上限)
■所得税:10%、15%、25%、28%、33%、35%、39.6%(上限)
州税率(8段階)や市税率(5段階)+税額の14%の付加税があります。
●ドイツ
■所得税+連帯付加税:14%、25.29%、44.31%、47.48%(上限)
■所得税:14%、23.97%、42%、45%(上限)
連帯付加税は、所得税に加えて課される連邦税(原作は所得税額の5.5%)である。
所得税は、共有税です。連邦、州及び市町村にそれぞれ税収が配分されます。
●イギリス
■所得税:20%、40%、45%(上限)
ちなみに、地方税はありません。
●フランス
■所得税+社会保障関連諸税:8%、22%、38%、49%、53%(上限)
■所得税:14%、30%、41%、45%(上限)
社会保障関連諸税(計8%)が給与収入に対して課されています。
ちなみに、地方税はありません。