アニメーションの作り方について

アニメーション作品は、日本動画協会の研究調査データによると、

2017年にアニメ市場規模が2兆円を超えました。

特に50%（パーセントです）以上が海外からの売上高です。

そしてアニメ作品は、子どもだけではなく、様々な年齢層向けの作品があります。

さらに日本アニメは、独特な文化で有名です。

アニメーションの作り方について

アニメーション作品は、アニメスタジオ（アニメ制作会社です）で作成されます。

基本的にアニメ制作は、2つに分類されます。

制作と製作です。

 

①制作

アニメ自体を作る仕事です。

 

②製作

企画を考えて集金したり、作品を宣伝したり、ライブや舞台などの作品の2次利用の為の企画を

考えたりするなどの他の会社にライセンスするアニメビジネス全体に関係する仕事です。

ちなみにライセンスは、権利の使用を第3者に許諾する事です。

一般的に対価として使用料を集める事が多いです。

アニメビジネスについて

①原作

漫画やライトノベルなどを原作にして作る作品です。

プロデューサーは、無数の作品に対してアンテナを張りながら有望な作品を探します。

原作者や出版社である漫画家や小説家などに直接会って、話しながら企画の種を育成します。

ビジネスとして成立する場合は、原作者や出版社から正式に許諾を得て、

出資者を集めていきます。

 

②オリジナル

元となる原作や商品がない所から作品作りを始めていく作品です。

具体例は、スタジオジブリの宮崎駿監督、スタジオ地図の細田守監督の作品などです。

基本的に映画の興行収入、テレビ放送、DVDなどの販売が中心です。

関連グッズ販売もありますが、映像によるビジネスが大きい傾向があります。

つまり、映像で訴えている分、メッセージ性の強い作品が増加しています。

●株式会社スタジオジブリに所属している宮崎駿さんは、

風の谷のナウシカ、もののけ姫、千と千尋の神隠しなどで有名です。

●株式会社地図に所属している細田守さんは、

時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪などで有名です。

 

③マーチャンダイジング

ゲームやカードゲームなどの商品化と関連した作品です。

商品を取り扱っている会社にアニメスタジオのプロデューサーが作品の企画内容を説明して

アニメ製作の為の費用を出してもらうやり方です。

さらに、商品を取り扱っている会社がアニメスタジオに声をかけて、

コンペを経てアニメを作る事もあります。

ちなみにコンペは、コンペティションの略語です。

複数の会社によって行われる競合提案です。

アニメビジネスと資本主義について

アニメ製作を担っているプロデューサーは、作品の制作費を集めていく必要があります。

●ゲーム会社に作品のゲーム化を許可する代わりに、出資してもらいます。

●テレビ局に作品の放送を許可する代わりに、出資してもらいます。

つまり、プロデューサーは作品を活かしながらアニメを作る為の集金をしていきます。

 

アニメの2次利用は、有効な手段です。

アニメ作品を幅広い対象者に認知していく為には、宣伝が必要です。

そしてアニメーションの知的財産は、ゲーム、玩具、カードゲーム、CD、映像ソフトなどの

2次利用の活用の幅が広いです。

完成した作品は、映画館でイベント上映します。

上映後、DVDやBlu-rayなどのソフトウェア商品も販売します

映画館の上映は、プロデューサーやプロモーター（作品の宣伝や宣伝戦略を考える組織です）

と相談して映画館での限定グッズや入場者特典などを考案していきます。

 

一般的にアニメ作品は、複数の会社が集まって製作委員会（組織です）を形成します。

作品をプロデュースする事です。

つまり、複数の会社に参加する事で出資金が集めやすくなります。

映画配給会社は映画館への配給、アニメスタジオはアニメ制作、

玩具メーカーはおもちゃの製造や販売などの役割分担ができます。

それぞれの強みを生かして、複数人でプロデュースする方法が主流です。