緊急地震速報について

地震が発生すると、震源から揺れ始めて伝達します(波になって伝わります)。

つまり、地震波です。

地震は、基本的にP波とS波に分類できます。

そして地震が起きた時は、初めに小さく揺れ始めます(P波です)。

その後、大きな揺れが後からやってきます(S波です)。

ちなみにP波は、Primaryです(意味は、最初の・・・です)。

S波は、Secondaryです(意味は、2番目の・・・です)。

目次

緊急地震速報について

緊急地震速報は、地震波の伝達する速度の差を利用した地震警報システムです。

ちなみに地震は、地球表面を構成している岩盤(地殻です)の内部で、

固く密着している岩石同士が破壊面(断層です)を境目にして、急激にずれ動く事です。

大きな地面の振動が生じて、地震動が発生します。

 

そして地震の初期微動であるP波は、地震波の進行方向と同じ縦波の振動によって、

毎秒6km(キロメートルです)程度〜7km程度の速度で地殻中を伝播します。

しかし、地震の主要動であるS波は、進行方向に対して、

垂直な横波の振動で毎秒3.5km程度〜4.5km程度の速度で地殻中を伝播します。

最終的に強い揺れが生じて、大きな被害に繋がります。

つまり、震源からの距離が遠くなる程、P波到達からS波到達までの時間が長くなります。

緊急地震速報の仕組みについて

先に伝達するP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に、

危険が迫っている事を知らせる事ができます。

そして地震の発生からS波の到達までは、

距離によって数秒程度〜数分程度の時間差があります。

時間差を利用して、必要な対策を実行したり、被害を最低限に抑える事に繋がります。

さらに地震の最大震度が5弱以上として推定される場合は、

震度4以上の強い揺れの可能性がある地域に向けて報知します。

 

気象庁によって配信されている緊急地震速報の場合は、

各地の放送局が受信する事で直ちにテレビやラジオなどで放送されます。

そして携帯電話の配信は、携帯電話事業者経由で行われます。

さらに基地局側から片方向の情報通知によって、対象端末全てに

強制的に受信されるブロードキャストがあります。

●ブロードキャストは、1つのネットワークの中にある

全てのホストに対してデータを送る事です。

 

つまり、通常の通話やデータ通信などではない異なる優先経路の配信です。

インターネット回線にアクセスが集中している場合や

パケット集中による遅延が発生している場合なども、影響を受けずに伝達できます。

緊急地震速報の流れについて

①震源の位置や規模(マグニチュードです)を瞬時に推定します。

つまり、震度やS波の到達時刻を予測します。

 

②S波が到達する前に緊急地震速報を発表します。

つまり、強い揺れが現地に来るまでに報知します。

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