デジタル放送について
2011年07月24日、アナログ放送が終了後にデジタル放送に移行しました。
そして、アナログ放送派とデジタル放送派や中立派などが存在していました。
完全にデジタル放送に変更されてから変化が起きました。
高画質、高音質などの高性能に加えて、
新たなサービスの誕生によるテレビのバラエティ要素が増えました。
しかし、デジタル放送が世に浸透するまでには、
様々な試みが行われていた事を詳しくは知らない方もいらっしゃいます。
デジタル放送について見ていきましょう。
目次
①デジタル放送について
現在提供されているデジタル放送は、2種類あります。
●地上デジタル放送…各地のテレビ塔から電波を送信して、
UHFアンテナを使用して受信しています。
これは各テレビ塔で対応できる限度があるために、
地方によっては受信できる番組が変わります。
さらに、モバイル向け(携帯電話、車載テレビなどです)のワンセグやワンセグ2という放送形態を所持しています。
ちなみに、用語についてです。
テレビ塔は、テレビジョン放送の電波を発信する為に建設された塔です。
UHFアンテナは、300MHz~3GHzまでの帯域の電波です(極超短波です)。
テレビ放送の場合は、470MHz~770MHzまでの帯域を使用していて、
13チャンネル~62チャンネルの番号が割り振られています。
衛星デジタル放送…宇宙にある人工衛星から電波を送信して、
パラボラアンテナを使用して受信しています。
これは日本全体に対応できて、放送内容は全国共通です。
さらに衛星デジタルは放送は、2種類に分類されます。
●Broadcasting Satellites(BS)…BS専用のアンテナとチューナーが必要です。
●Communication Satellites(CS)…CS専用のアンテナとチューナーが必要です。
ちなみに、UHFアンテナは放物面反射器の凹型アンテナです。
②デジタル放送後の変化ついて
アナログ放送は、送信先から発せられた電波を受信するまでに必ずノイズが発生しました。
これは、映像や音声などに支障が起きてしまいます。
しかし、デジタル放送は基本的にノイズが発生しません。
さらにアナログ放送は、映像を表示する為にテレビ塔から電波を直接アンテナで受信する必要がありました。
デジタル放送は、建物に反射した電波の場合でも映像が表示されます。
その他にはハイビジョンなどの高画質や高音質、放送予定情報の提供、データ放送などの付加価値の提供、
高齢者や障害者向けの字幕機能、容易な録画機能、番組への参加型機能、ワンセグ放送、
同じ映像が二重表示されるようなゴースト対策機能、チャンネルなどのラインアップの増加などです。
視聴環境の改善、視聴者の満足度、新たなサービス向上などが大きく変化しました。
③デジタル放送の歴史について
デジタル放送の簡易史です。
1985年、文字多重放送がNHK(日本放送協会です)で開始しました。
これは、アナログ地上波の空きスペースを用いてデジタル信号(文字情報です)を送信します。
1992年、デジタルラジオ(デジタル音声放送です)が開始しました(通信衛星であるCSです)。
1995年、サテラビューというサービスが開始されました。(放送衛星であるBSです)。
1996年、デジタルテレビ放送という動画配信サービスが開始されました。
2000年、BSデジタル放送というサービスが開始されました。
2002年、ケーブル向けのデジタル放送というサービスが開始されました。
2003年、地上波デジタル放送というサービスが開始されました。
2011年、アナログ放送が提供を停止して、デジタル放送に変わりました。