美容外科とエステについて

綺麗になる為の手段として医療機関よりも敷居が低いエステがあります。

そしてエステは、脱毛、肌の手入れ、痩身マッサージなどを行っています。

美容機器を使用した施術もあるので、美容外科とエステはあまり変わりません。

しかし、美容外科とエステは決定的な違いがあります。

ちなみにエステは、全身美容です。

主にの皮膚のお手入れ(スキンケアです)、体型を整える(プロポーションメイキングです)、

リラクゼーション(リラックスです)などの施術や指導を行います。

目次

美容外科について

美容外科は、自由診療です。

治療を受ける場合は、旨を記載した同意書にサインが必要です。

 

永久脱毛は、医師しか行えません。

毛根の毛母細胞などの体毛を作る組織を破壊する必要があるからです。

医療機器は、輸入の際に関税法に基づいて法律上の手続きが必要です。

しかし、美容機器は手続きが不要です。

エステについて

エステは、体の構造や機能に影響を与えない施術しか許可されていません。

別名は、エステティックです。

エステティックサロンは、痩身や脱毛などの全身美容を目的とした店です。

エステティシャンは、エステティックを行う技術者です。

基本的に毛根から再生能力を奪う程度の出力は出せません(合法的な機器です)。

契約金額5万円を超えるサービス、役務提供期間1ヶ月を超えるサービスを受ける場合は、

書面で説明して契約書を交わす必要があります。

 

美容機を活用する場合は、医療機器よりも出力が低いので効果も低くなります。

皮膚などの体の組織を元に戻せない行為は、受けられません(不可逆的です)。

施術を行うエステティシャンは、国家資格はありません。

施設や施術者の質が様々なので、衛生管理の基準が満たしていない事もあります。

エステで医療行為に近い行為を行っている店があるので、

違法性がグレーゾーンです(摘発を受けた店もあります)。

ちなみに、体表の毛を除去する事はできます。

脱毛の歴史について

昔は、脱毛針を使用して脱毛を行っていました。

皮膚に当たる所をシリコンでコーティングします。

毛根だけを焼く事ができる針でエステティシャンも脱毛ができました。

しかし、痛みを伴うので、本来は医師が局所麻酔をします。

エステティシャンは、国家資格がないので麻酔を使用できません。

痛みを緩和する為に冷却をしますが、陣痛効果が高くないので

痛みに耐えられずに途中で辞める人が多かったです。

結果、前払いした費用は返金されないので問題視されていました。

 

1990年、レーザー脱毛が登場しました。

レーザー光線を当てて毛根の組織を破壊する手段です。

そしてレーザーは、色素に反応します。

毛根周囲は、黒色のメラニン顆粒(色素です)があるので狙って焼く事ができます。

特に肌が黒い人は、白い人と比較して表皮のメラニン顆粒が多いです。

つまり、火傷が起こる恐れがあります。

医学的な知識が要求されるので、皮膚色、毛根の位置、

皮膚の変化、肌質などの総合的に判断する必要があります。

部位によっては、局所麻酔の注射も必要になります。

 

美容機器を輸入して脱毛を始めたエステ店が、

未熟なエステティシャンによる火傷事故が重なりました。

違法に永久脱毛を行う事で、トラブル報告が消費生活センターに多く寄せられました。

2001年、厚生労働省が医師免許を所有していない人による

脱毛行為に関する通達が発表されました。

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