土木工事機械について
土木工事は、古代時代から必要に応じて様々な建設向け器具が活用されてきました。
文明の発達によって、工事の規模も大きくなっています。
基本的に人力や馬などの動力が中心でしたが、産業革命後は蒸気機関が発達しました。
ちなみに産業革命は、18世紀後期に資本(資本主義で蓄積された財です)と
労働力(農村人口が都市に集中化です)を利用した社会構造変革です。
19世紀、建設機械が応用されて人力から機械力に移り変わっていきました。
目次
土木工事機械について
建設機械は、土木や建築の作業に使用される機械です。
基本的に土を掘ったり、モノを運んだりするなどの担い手です。
人の手で取り扱う小型機、マンションを建設する大型機などがあります。
陸地、地中、海などの目的に応じて建設機器が豊富です。
使用頻度が高い建設機械について
①油圧ショベル
バケットで土を掘ったり、土を削ったりします。
土をダンプに積み込みます。
ちなみに、バケットが後ろ向きに付いているバックホーもあります。
②ブルドーザー
前に付いているブレードで地面を削ったり、山を切り開いたりします。
クローラが装着されているので、荒れた土地も対応できます。
③ロードローラー
地面の締固めに利用できます。
重量がある大きな鉄輪は、均等に圧力をかけて走行します。
道路工事やアスファルトの締固めに使用されています。
④クローラクレーン
ビルや橋などの高い場所で行う工事に向いています。
重量物を吊り上げて運搬できます。
1000t(トンです)程度以上の荷物が吊れる機器もあります。
ちなみにタイヤが付いていないクローラタイプの建設機械は、公道を走れないです。
工事現場まで分解して運搬する必要があります。
使用頻度が低い建設機械について
①シールドマシン
下水道や地下道などのトンネルの掘削に利用できます。
先端部位であるカッターヘッドは、回転する板を押し付けて掘削しながら進行します。
堀った後、トンネルが崩れてこないようにセグメントを打って補強します。
地上の建物や交通に影響が少ない工事作業が魅力的です。
ちなみに進行スピードは、1分間に5cm(センチメートルです)程度です。
②ダンプトラック
鉱山などの広い工事現場を走行します。
運搬できる重さは、300t程度以上です。
ちなみにタイヤの大きさは、一般的な大人の身長程度です。
運転席へ上がる場合は、階段を利用します。
特殊な建設機械について
①水中バックホウ
ディーゼルエンジンではなく、水中でもモーターが活用できます。
船から電気をケーブルで送るので、ケーブルが届く範囲で水中作業ができます。
ちなみに、ダイパーが酸素ボンベを背負って動かすバックホウもあります。
②水陸両用ブルドーザー
中央部位は、エンジンの吸排気用煙突があります。
内部は、無人です。
無線コントロールによって水中作業ができます。
主に浚渫船が出入りできない浅瀬や狭い川などの底の土を掘って運搬します。