漢方と耳鳴り・めまいについて

耳鳴りは、キーンとした症状やジーンとする症状が生じたりします。

めまいは、フワフワしたり、立ちくらみが生じたりします。

一般的に耳鳴りとめまいは、原因不明が多いです。

特に西洋医学の場合は、改善が難しい分野です。

しかし、漢方医学の場合は、水滞の原因が多いので対策しやすいです。

目次

漢方と耳鳴り・めまいについて

耳鳴りは、外からの音がないのに、耳の中で音が聞こえる症状です。

めまいは、身体の平衡(バランス感覚です)を保てなくなる状態です。

そして脾胃の働きの低下によって、生じやすいです。

気・血の不足、ストレスなどの気鬱や気逆などの気の流れの異常で発生する事もあります。

さらに高血圧による症状は、漢方薬で対応する事が可能です。

ちなみにめまいと耳鳴りは、加齢に伴って起こりやすいです。

現在は、腎臓の働きを補う漢方薬が注目されています。

●脾胃は、漢方医学の胃と脾臓(消化吸収機能です)です。

●気鬱は、気の巡りが滞って、様々な症状を引き起こす状態です。

●気逆は、気の働きが不安定になって、身体の上方に突き上がっている状態です。

 

五苓散は、水分の停滞を改善しやすい漢方薬です。

主に頭痛、むくみ、下痢、吐き気、めまいなどの症状に効果があります。

特に喉が渇いて尿量が少ない人に適しています。

①高血圧気味

●柴胡加竜骨牡蛎湯は、神経過敏、不眠、

夢を良く見る傾向、驚きやすい傾向に対応しやすいです。

●釣藤散は、早朝起床時の頭痛、動脈硬化に対応しやすいです。

●七物降下湯は、のぼせ、身体虚弱に対応しやすいです。

●桃核承気湯は、精神不安、のぼせ、便秘に対応しやすいです。

 

②ストレス

●加味逍遥散は、怒り、不眠に対応しやすいです。

●半夏厚朴湯は、喉のつかえ感、予期不安、抑鬱傾向に対応しやすいです。

●女神散は、のぼせ、不眠、精神不安に対応しやすいです。

 

③瘀血、血虚(血の滞り、血の不足です)

●四物湯は、皮膚が乾燥している状態、めまいに対応しやすいです。

●桂枝茯苓丸は、のぼせ、月経不順に対応しやすいです。

●当帰芍薬散は、冷え、貧血傾向に対応しやすいです。

 

④胃腸の虚弱

●半夏白朮天麻湯は、胃腸が弱い時、頭が重い時、頭が痛い時に対応しやすいです。

●苓桂朮甘湯は、立ちくらみ、動悸、尿量の減少時、不安、めまいに対応しやすいです。

 

⑤腎臓の虚弱

八味地黄丸は、夜間尿、手足の痺れ、火照りに対応しやすいです。

耳鳴りやめまいの食事療法について

①血の補給

ホウレンソウ、ヒジキ、レバー、蛸、鰻、黒胡麻、黒キクラゲ、肉類、鶏卵が向いています。

 

②水分補給

クコの実、白キクラゲなどが向いています。

 

③水の巡り改善とむくみ解消

ハトムギ、ウーロン茶、玄米、小豆、昆布、海苔などが向いています。

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