チェスターフィールドコートについて
デザイン性と肌触りの良い素材にこだわったフャッションがあります。
保温性や耐久性に優れたチェスターフィールドコートは、存在感があるチェスターコートです。
肌触りの良い風合いを実現、生地の密度を高めて保温性や耐久性を維持した作りとなっています
高級感のあるシルエットとおしゃれ感が高いコートは、
上手く着こなすとスタイル抜群の姿に変身できます。
目次
チェスターフィールドコートについて
チェスターフィールドコートは、丈がやや長い外套です。
別名は、チェスターコートです。
基本的には、ボタンが見えないような比翼仕立て(隠しボタンです)を採用されています。
特に比翼仕立て型は、フォーマルなコートです。
フォーマルとして着られる事が多く、カジュアル用やビジネス用として人気があるコートの1種です。
ちなみに外套は、防寒着用の外衣です(オーバーコートです)。
そしてオーバーコートはロングコート(膝丈程度のコートです)、ショートコート(腰丈程度のコートです)、
ハーフコート(腿丈程度のコートです)などがあります。
さらに屋内礼装、タキシード、ディレクターズスーツなどの上に着用される事が多いです。
大きな特徴は、中に着こんだ上着が見えないようにVラインが狭いです。
両脇にフラップ(戸外で雨を防ぐ蓋です)付きポケット、胸部に箱ポケットが付いています。
コートはパーティーやレストランなどで、他の客の迷惑を掛けないようにマナーがあります。
特に男性の場合は、入り口でコートを脱ぎます。
クロークルーム(コートなどを掛ける為の部屋です)がある場合は、そこに預ける事が多いです。
マフラーや手袋などの小物類も脱ぎます。
そして他人の家を訪した際は、国々によってマナーがあります。
日本は、屋外で脱ぐ事が多いです。
欧米は、屋内で脱ぐ事が多いです。
主なコートの掛け方についてです。
<ステップ1> コートの両肩の内側に、それぞれ両手を入れます。
<ステップ2> 左右の手を合わせて、コートを半分に折ります。
<ステップ3> 左側の手を肩部分を裏にして、表のままの右側の肩部分に乗せます。
<ステップ4> 裏向きの2つ折り部分を腕に掛けて持ちます。
主なチェスターフィールドコート生地の原材料についてです。
●ウール…吸湿性が高いです。
●カシミア…保温性が高い素材です。
●ポリエステル…耐久性が高い素材です。
主なチェスターフィールドコートの種類について
●シングル・チェスターコート…フロントボタンが2つのあるチェスターコートです。
【参考画像】
●ダブルブレステッド・チェスターコート…フロントボタンが2つのあるチェスターコートです。
【参考画像】
●サック・チェスターフィールド…ウエスト部分を絞らないウェスターコートです。
【参考画像】
●ドレス・チェスターフィールド…ウエスト部分を絞ったチェスターコートです。
【参考画像】
●セミ・チェスターフィールド…拝絹(礼服の襟に掛ける別布です)を使用していないチェスターコートです。
【参考画像】
チェスターフィールドコートの歴史について
19世紀、イギリスの政治家であるチェスターフィールド伯爵が初めて着用したという有説があります。
そしてヴィクトリア時代の男性は、外套として流行りました。
ちなみに襟がビロードだったのは、ルイ16世とマリー・アントワネットを弔う気持ちを示したモノです。
ビロードは(ベルベットです)、パイル織物の1種です。
ルイ16世は、ブルボン朝の第5代フランス国王です。
マリー・アントワネットは、フランス国王ルイ16世の王妃です。
現在は、普段着や礼装などに使用されています。
チェスターフィールドコートのサイズについて
●着丈…襟の付け根から裾先先端までの直線で測った値です。
●肩幅…左右の肩先の縫い目から縫い目までを直線で測った値です。
●胸囲…両脇下の胸の一番高い所の周囲を測った値です。
●袖丈…肩先から縫い目袖口までを直線で測った値です。
●ウエスト…肋骨から縫い骨盤の間のくびれた部分で測った値です。
日本の主なチェスターフィールドコートのサイズ表についてです(参考値です)。
サイズ | 着丈 | 肩幅 | 胸囲 | 袖丈 | ウエスト | |
---|---|---|---|---|---|---|
Mサイズ | 約92.0㎝ | 約112.0㎝ | 約45.0㎝ | 約120.0㎝ | 約62.5㎝ | 約97.0㎝ |
Lサイズ | 約94.5㎝ | 約114.0㎝ | 約47.0㎝ | 約111.0㎝ | 約64.0㎝ | 約103.0㎝ |
XLサイズ | 約97.5㎝ | 約114.0㎝ | 約50.0㎝ | 約120.0㎝ | 約65.0㎝ | 約112.0㎝ |