FXのチャート分析について
FXは、相場の天井や底を判断できるようになると売買の失敗確率が少なくなっていきます。
チャート内に2回同じ水準のレートが発生した場合は、トレンド転換のチャンスが出現しやすいです。
過去のチャートを学ぶ事によって、現在のトレンド状況を把握しやすくなります。
しかし、トレンドは永遠に続く事はないです。
外国為替証拠金取引は、リスクが伴う取引ですので注意してトレードをして下さい。
目次
FXのチャート分析について
過去のチャートを確認する事によって、今後のトレンドを判別できる機会が増えていきます。
ちなみに個人差によって大きく変わっていきますので、参考程度にとどめて下さい。
主なトレンド確認方法についてです。
トレンドラインを確認する事、トレンドの流れに乗る事、トレンド後のポジション変更をする事、
よく起きるチャートパターンを着眼する事、戦略を考え直す事などです。
初心者の方は、デモトレード等で実践経験を増やす事をオススメします。
主なトレンド傾向を見極める手法についてです。
●ダブルトップ…天井値圏で出現する相場の天井を示すチャートパターンです。
これは、2つの高値とその間に1つの安値(ネックラインです)がある場合に起きる現象です。
その後のトレンドは、売りサインになります。
ネックラインは、短い期間の水平ラインです。
そして、トレンド転換を見極める重要なポイントです。
別名は、毛抜き天井です。
●ダブルボトム…底値圏で出現する相場の底を示すチャートパターンです。
これは、2つの安値とその間に1つの高値(ネックラインです)がある場合に起きる現象です。
その後のトレンドは、買いサインになります。
別名は、毛抜き底です。
●三尊…3つの山(高値や底値です)を形成している天井や底を示すチャートパターンです。
別名は、ヘッド・アンド・ショルダーです。
●三尊天井…相場の天井を示すチャートパターンです。
3つの高値と2つの底値で形成されていて、真ん中の高値が一番高いです。
大きな高値が出現した場合は、その後のトレンドは売りサインになります。
別名は、ヘッド・アンド・ショルダー・トップです。
●逆三尊…相場の底を示すチャートパターンです。
3つの底値と2つの高値で形成されていて、真ん中の底値が一番低いです。
大きな底値が出現した場合は、その後のトレンドは買いサインになります。
別名は、ヘッド・アンド・ショルダー・ボトムです。
オシレ-タ-について
オシレ-タ-は、振り子です(相場の行き過ぎを判断するチャートです)。
これは、ある一定の範囲を振り子のように推測する事からオシレ-タ-系指標です。
大きな特徴は、飼われすぎや売られすぎの状態が測定できます。
逆張りをする際に良く利用されている手法です。
そしてオシレ-タ-系指標は、一定の範囲(0~100、-100~+100等です)で推移しています。
しかし、トレンドが強い状態が起きた場合は判断できない事があります。
使用する場合は、トレンド系の補助版として利用していきます。
●MACD…2本の移動平均を使用して、売買のタイミングを推測する方法です。
別名は、移動平均収束拡散法です。
そしてMACDとシグナルという2本の線で表示されます。
基本的には、底からシグナルを上に抜けるように交差した場合はゴールデンクロス(買いサインです)、
天井からシグナルを下に抜けるように交差した場合はデッドクロス(売りサインです)です。
●RSI…相場の強弱を推測する方法です。
別名は、相対力指数です。
そして、ボックス相場(レンジ相場です)に有効な手法です。
過去一定期間の上昇や下落の変動幅による上昇分の割合を示していて、0%~100%の間の値を取ります。
基本的には75%以上で買われすぎサイン、25%以下で売られすぎサインです。
●RCI…売買のタイミングを推測する方法です。
別名は、順位相関係数です。
これは、値段と時間の相関から行き過ぎを判断する方法です。
基本的には、ゆるやかに方向性が変わるので、
完全に方向が変わった事を確認してから売買判断をする方が良いです。
そして、-100%~+100%の値を取ります。
底(-85%程度です)で方向を変えた場合は買いサイン、
天井(90%超です)で方向を変えた場合は売りサインです。
日にちと価格変動の関係を比較する場合の順位です。
●ボリジャーバンド…統計的な考え方を用いたばらつきを推測する方法です。
これは、もち合い相場に有効な手法です。
正規分布を前提として、平均からどれだけ離れているかを表しています。
正規分布は、データを平均を取って平均に近いモノほど多く、
平均から離れたモノほど少ないという散らばり方です。
基本的には、σ(シグマです)を利用しています。
-1σ~+1σの間は68%、-2σ~+2σの間は96%、-3σ~+3σの間は99%のデータが収められています。
そして、-2σ~+2σを超える数値は、異常値です。
その後は、平均に戻るという構想が考えられます。
順張りのボリジャーバンドの利用法は、
ボリジャーバンドの上バンドを価格が上抜けた時に買いサイン、
ボリジャーバンドの下バンドを価格が下抜けた時に売りサインです。
ちなみに順張りは、トレンドの方向に沿って売買する事です。
逆張りのボリジャーバンドの利用法は、
幅が拡大している時期やもち合い相場でバンドが水平の角度で推移している場合に有効です。
ボリジャーバンドの上バンドに価格が到達時に売りサイン、
ボリジャーバンドの下バンドに価格が到達時に買いサインです。
さらに、幅が狭くなると次のトレンドに形成しやすくなります。
ちなみに逆張りは、トレンドの方向と逆で売買する事です。
●ストキャスティクス…2本の線のクロスで売買サインを推測する方法です。
別名は、STCです。
これは、高値・安値・終値を使用してある地点の高値・安値に対して、
終値がどの位置にあるのかを判断します(相場の強弱です)。
レンジ相場に有効手法です。
クロスポイントについてです。
%K、%D、SlowD(%SDです)の3種類の線の組み合わせで判断します。
%Kは、日々の値動きをストレートに反映して小刻みに動きます。
%Dは、3日間の平均を取ってなめらかに動きます。
%SDは、移動平均なのでなめらかさが大きく動きます。
ストキャスティクスの使用方法は、0%~100%の値を見て、
0に近づけば売られすぎなので買いサイン、
100に近づけば売られすぎなので売りサインです。
そして2本の線が交差する時は、売買サインです。
主なストキャスティクスの使用例についてです。
●ファースト・ストキャスティクス…%K、%Dの2本のラインを利用するやり方です。
%Kが%Dの下から上に抜けた時は買いサイン、
%Kが%Dの上から下に抜けた時は売りサインです。
●スロー・ストキャスティクス…%D、%SDの2本のラインを利用するやり方です。
%Dが%SDの下から上に抜けた時は買いサイン、
%Dが%SDの上から下に抜けた時は売りサインです。
その他のオシレーター系指標は、方向性指数(DMIです)、モメンタム、ADX、ROCなどがあります。
一目均衡表について
一目均衡表は、日柄と値動きを表す指標です。
日柄は、相場時間の経過の事です。
基本的には、9日、26日、52日の基本数値から計算されて、
5つの線で表示されています。
●基準線…(過去26日間の高値+過去26日間の安値)÷2で求められる線です。
●転換線…(過去9日間の高値+過去9日間の安値)÷2で求められる線です。
●先行スパン1…(基準線+転換線)÷2を26日先にずらしたモノで求められる線です。
●先行スパン2…(過去52日間の高値+過去52日間の安値)÷2を26日先にずらしたモノで求められる線です。
●遅行スパン…当日の終値を26日前の位置に置いたモノで求められる線です。
一目均衡表の利用法は、基準線の場合は長期戦、転換線の場合は短期戦として計算します。
転換線が基準線を下から上に抜けると買いサイン、
転換線が基準線を上から下に抜けると売りサインです。
そして先行スパン1と先行スパン2の間の部分を雲と呼ばれています。
そして支持線として使用されます。
ロウソク足が雲の上に抜けると買いサイン、
ロウソク足が雲の下に抜けると売りサインです。
さらに3役好転が出現する事があります。
3役好転は、強い買いサイン状態です。
転換線が基準線を上に抜けた時、雲をろうそく足が上に抜けた時、
遅行スパンがロウソク足を上回っている時に起きる現象です。
これは、かなり相場が強い時です。