債券について
企業が事業を始める時に資金が足りない時や国家が歳出目的で資金が足りない時は、
資金調達をします(お金を借りる事です)。
そして資金調達先の代表例は、債券の発行です。
債券を発行して事業資金や歳出目的の資金を得ます。
さらに債券は、他人に売却したり、購入者が権利を譲る事もできます。
つまり、有価証券です。
ちなみに債券は、利子を受け取って期日に元本を返還する権利の証明書です。
目次
債券について
債券は、国や企業の借用証書です。
基本的に返済期限があります。
具体例は、5年債、10年債などです。
そして、発行者から期日に決まった金額が支払われて、期日まで利子が定期的に支払われます。
つまり、債券は株式よりも利子と将来的な収入が予想しやすい金融商品です。
しかし、信用性が低下した時や倒産などは除きます。
ちなみに株式の場合は、企業の方針や業績によって配当金が変動するからです。
債券は、一般的に企業の借金です。
つまり、債券は貸した資金を返却する権利だけです(債権です)。
大きな特徴は、発行企業の倒産時に株式よりも弁済優遇があります。
倒産時の企業にお金に変えられる資産が残っている場合は、
債権者集会を通じて配分が決まります。
担保付きの貸付や債券(銀行の融資です)>担保なしの貸付や債券>株券です。
債券は、残った資産に応じて株式よりも戻ってくる可能性があります。
現在は、企業が倒産寸前で暴落した債券や倒産した企業の債券を安く買って
利益を計上する投資ファンドもあります。
●株式は、収支(キャッシュフローです)が不確実性があります。
経営に関わる権利があります。
●債券は、収支が予想しやすいです。
お金の権利のみです。
債券の特徴について
①定期的に利子が得られる事
債券は、お金を貸している事と同様なので定期的にクーポン(利子です)が得られます。
満期になるまで決まった日にクーポンが支払われます。
利子は、1年に1回や2回が多いです(債券を所有している人に支払われます)。
利子の割合は、債券ごとに異なります(表面利率です)。
一般的に固定金利です(変動金利の債券もあります)。
ちなみに、債券の発行時に決まっています。
②満期時は額面の資金が支払われます。
通常のお金の貸し借りではなく、債券は決まった金額が戻ってきます。
つまり、購入価格ではないです(額面金額です)。
多くの投資家に債券を購入してもらう為に額面よりも安く売り出される事が多いです。
購入価格と額面金額との差額が利益になります(償還差益です)。
ちなみに、債券の発行時に決まっています。
●パーは、発行価格が額面金額と同じ場合です。
日本の債券に多いパターンです。
●アンダーパーは、発行価格が額面金額よりも低い場合です。
償還差益が生じます。
●オーバーパーは、発行価格が額面金額よりも高い場合です。
償還差損が生じます。
貰える利子が償還差損を上回っていると、投資ができる場合があります。
③債券の利回り
満期まで利子と償還差益の合計値を運用年数で割った
1年当たりの利子収入の購入価格に対する割合です。
つまり、1年間当たりの利益指標です。
債券自体は、いつでも売買できるので所有している期間によって利回りは決まります。
発行後の債券の売買価格は、売り手と買い手で自由に決められます。
さらに満期を待たずに売却する事ができます。
購入価格が低い時に買って、高い時に売却すると売買差益が得られます。」
●発行価格よりも低く購入すると、償還差益が増えます。
●発行価格よりも高く購入すると、償還差益が減ります。
債券の公式について
①債券利回り公式
(利子合計値+償還差益)/年間/購入価格×100=債券利回りです。
②応募者利回りの公式
(『額面金額-発行価格』/償還期限+表面利率/発行価格)×100=応募者利回りです。
発行価格→購入価格→売却価格→償還価格です。
③最終利回りの公式
(『額面金額-購入価格』/残存期間+表面利率/購入価格)×100=最終利回りです。
購入価格→売却価格→償還価格です。
④所有期間利回りの公式
(『売却価格-購入価格』/所有期間+表面利率/購入価格)×100=所有期間利回りです。
購入価格→売却価格です。