アナログ音声とデジタル音声について
スマートフォンや携帯電話は、通話音声をデジタル化してモバイル回線を送信しています。
そして固定回線は、人間の声(口から直接出た声です)が原則的にそのまま届けられています。
しかし、音声を忠実にデジタル化すると、データ量は非常に大きくなります。
現状は、モバイル通信で利用できない領域に達します。
つまり、安定した通話を維持する為に送るデータ量を小さくする事が必要です。
さらに通話データを圧縮して小さくすると、
通話の音質が悪化したり、聞き取りにくくなってしまいます。
目次
アナログ音声とデジタル音声について
①アナログ音声
以前の携帯電話の音声伝達方法は、アナログ方式です。
音声を無段階にアナログ電気信号に変換して、相手の携帯電話に伝達します。
②デジタル音声
デジタルの携帯電話は、音声の強さを決められた強さの単位のデジタル信号に伝達します。
ハイブリッド符号化方式について
ハイブリッド符号化方式は、音質を下げずにデータ量を小さくできる技術です。
全て携帯電話やスマートフォンの中で行われている仕組みです。
つまり、波形符号化と分析合成符号化を組み合わせた符号化方式です。
予め決められている固定コードブックを探して、組み立てて、
喉や口などの形に合わせると、一瞬にして合成された音声が生成します。
生成した音声は、適応コードブックを使用する事で効率良く音声が選出できます。
●波形符号化は、声の波形を電気の波形に変換する技術です。
主に固定電話で利用されています。
●分析合成符号化は、人間の発声器官をモデル化した技術です。
仕上がりがロボットの声に近いので、内容伝達を重視した軍事用途で利用されています。
●固定コードブックは、予め決められた複数の波形データの集まりです。
音の辞書の中で本人の声に近く聞こえる音声コードです。
●適応コードブックは、一瞬前に生成した音声です。
ハイブリッド符号化方式の仕組みについて
①送信側の携帯電話に声が入力された瞬間、音源と音道のフィルターに分析されます。
●音道は、体内の音の発声器よって発せられた音が
体外に放出されるまでの間に通過する体内の空洞です。
②適応コードブックと固定コードブックに探索します。
③発せられた音声に似たパターンを見つけると、
音道のフィルターの情報と一緒に電波に乗せて相手の携帯電話に届けられます。
固定コードブックは、音の素である組み合わせのパターンが2³²です。
つまり、約43億です。
理論上は、全世界の人間の声を再現する事が可能です。
声道と声帯を通じて、自分の携帯電話で自分の声を発する→
コンピューターの処理(分解【声道が声道フィルターです、声帯が音源です】☞
声のパターン☞コード化☞合成です)→相手の携帯電話で声が聞こえます。
声の仕組みについて
音声の公式は、声帯の特徴+声道の特徴=音声です。
①呼気で声帯が振動して、声の基礎が生成します。
●声帯は、咽頭にある発声する為の器官です。
②声道が共鳴して声の特徴ができます。
③口から声が出て、音声になります。