3次元映像について
映画は、2次元で楽しむ映像作品です。
そして3D映画は、映像に奥行きを感じられたり、映像が飛び出して見えたりします。
2005年、ディズニー映画『チキン・リトル』で
デジタル上映による3D映画が初導入されました。
さらに2009年、SF映画『アバター』の世界的大ヒットによって3D映画は大きく発展しました。
ちなみにアバターは、世界歴代興行収入第1位を記録しました。
目次
3次元映像について
3次元映像は、観察者から立体的に見える映像です。
別名は3D映像、立体映像、3D立体視などです。
基本的に映像による動画に利用されています。
具体例は3次元動画、3D動画、立体動画などです。
3D映像が立体的に見える理由は、目が2つあるからです。
左右の目の位置が異なるので、右眼と左眼は常に違う映像を見ているからです。
右眼は、右の景色が多く見えます。
左眼は、左の景色が多く見えます。
つまり、左右の映像を脳内で融合する事で奥行きを感じやすくなります。
3D映画は、右眼と左眼で異なる映像を見るように調整しています。
以前の立体映像は、赤色と青色のセロハンが貼っているメガネが主流でした。
左右の目に異なる映像が映るので、立体的に見える仕組みです。
全体の色調が変わってしまうのがデメリットです。
左右の目の間隔は、個人差があります。
間隔が広い人は右眼と左眼の見え方のズレが大きく、間隔が狭い人はズレが小さいです。
つまり、普段のズレとは異なるズレの経験によって3D映画が疲れてしまう人が発生します。
3D映画の仕組みについて
右眼と左眼でズレた映像を見る事で立体的に見える事ができます。
①時間を使用した3D映像
右眼向けの画像と左向けの画像を代わる代わる流すとともに、
画像に合わせてメガネの右レンズと左レンズのシャッターを交互に閉じます。
つまり、右レンズのシャッターが閉じている時は左眼向けの画像を流します。
左レンズのシャッターがとぼじている場合は、右眼向けの画像を流します。
左眼しか見えていない時間と右眼しか見えていない時間が交互に繰り返します。
瞬時に切り替わっているので、連続して見えます。
②偏光を使用した3D映像
眼鏡の左右のレンズに縦の偏光板と横の偏光板を利用します。
一方は縦向きの振動の光のみ、もう一方は横向きの光のみを通します。
右眼向けの映像と左向けの映像を同時に映写しても、
つまり、左右のレンズが右眼に右眼向けの映像のみ、
左眼に左眼向けの映像のみを切り分けて見えます。
ランダム・ドット・ステレオグラムについて
ランダム・ドット・ステレオグラムは、目の焦点を変える事で立体的に見える仕組みです。
具体例は、絵画です。
ノイズ風の絵の中に立体的に見える絵が隠れていて、
意図的に視線の光を前後にずらす事で立体的に浮かび上がってくるモノがあります。
奥行きを感じたり、立体的にモノを見える事は、普段意識して行う作業ではないです。
左右の映像のズレから奥行きを計算して、
空間を立体的に把握する能力を脳が瞬時に行なっています。
しかし、普段と違う事を強いられてしまう事で、疲れてしまう人がいます。
慣れていない人は、3D映像に慣れるまで時間がかかります。