自動車の基礎知識【初心者講座~上級者講座】
水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを利用して、
モーター(減速時に発電機になる技術などです)を回して、
走る燃料電池自動車を開発している自動車会社があります。
そして代替エネルギーの採用、石油消費の抑制、二酸化炭素排出量の削減などの
地球環境問題を考慮した自動車開発が進行しています。
さらに、太陽光発電システムを導入する工場が増えています。
太陽光パネルを採用する事によって、組み立て工場で使用する電力の約半分を補う事ができます。
目次
自動車の基礎知識について
自動車は、原動機の動力によって車輪を回転されて路上を走る乗り物です。
プレスされた部品を溶接して、塗装、組み立て、検査などを行います。
完成までに約20時間程度もかかります。
判断の必要な作業や細かい作業は、人がします。
しかし、人が作業しにくい所はロボットが代用します。
人間とロボットの長所を生かして、品質の良い自動車を製造する乗り物です。
●プレス…圧力をかけて成型や打抜きなどを行う工作機械です。
●溶接…2個以上の部材を1つの部材にする接合の事です。
●塗装…材料の表面を塗料の皮膜を作る事です。
自動車の工場見学について
①プレス
鉄板を加工して自動車の各パーツを作ります。
鉄鋼版を切断、プレス、加工して、ボンネット、ドア、天井部分などのボディ部品を形成していきます。
最新の高性能プレス機と高速ロボット運送によって、
高い生産性とボディ部品の精度向上が期待できます。
できたパーツは入念な検査をして、合格したモノだけが次の現場に送られます。
ちなみに自動車工場は、工程ごとにたくさんの生産ラインがあります。
作業がスムーズに行われるように上手く配置が行われています。
②溶接と塗装
ボディ部品を溶接して塗装します。
プレス工場はで作られた約400点のボディ部品をロボットによって溶接して、
自動車の形に作り上げていきます。
最新の溶接ラインで、複数の車種を取り混ぜて生産できる技術と
高精度のボディの生産を可能にしています。
その後、塗装工場に運ばれて油やホコリを洗い流して3回程度に分けて塗装します。
色を塗る前に高圧シャワーで綺麗に洗います。
下塗りとして、錆を防ぐ効果がある電気を帯びた塗料入りのプールにくぐらせます。
自動車の表面を滑らかにして、色落ちしにくくする為の灰色の塗料を吹き付けます。
ちなみに塗装工場は、最新の塗装技術や水性塗料の導入などによって、
地球環境に配慮をしています。
③組み立て
コンベア上で流れる車に部品を取り付けます。
組み立て工場は、一定の速さで動くコンベアがあって、
色や形の違う自動車が並んで、たくさんの人が機械を使ってボディに
エンジンやタイヤなどの部品を取り付けます。
そして塗装後は、作業をしやすくする為にドアを車体から取り外します。
車内にオーディオ、エアコン、メーターなどを取り付けます。
ロボットを利用してガラスを運んで、しっかり取り付けます。
ちなみに接着剤は、シーラーロボットによって必要な量を正確に付けています。
エンジンは、コンベア上を流れる自動車に取り付けます。
生産ラインの集約や高効率の生産設備を開発して、
省資源や省エネルギーなどの環境負荷物質の低減に注力をしています。
取り付けが完了後、最終検査が行われます。
④完成
1000項目以上の厳しい検査を行います。
ブレーキが正常に作動するか、ライトが点灯するか、ワイパーが作動するかなどの
安全性に関する基準に適合しているかどうかが厳しくチェックします。
特に安全性と快適性のチェックが厳密化されています。
検査に合格した車だけが完成車として出荷されます。