核磁気共鳴画像法について
レントゲンで見えない骨の中は、MRIによって見る事が可能です。
そしてMRIは、Magnetic Resonance Imagingの略語です。
つまり、磁気共鳴画像です。
そしてレントゲンは、X線(目に見えない光です)が使用されています。
一般的に電波や光と同じ電磁波の1種です。
X線の波長は、紫外線よりも波長が短いです。
金属や骨などの密度が高い物質は透過せずに、
紙や皮膚などの密度が低い物質は透過する性質があります。
目次
核磁気共鳴画像法について
核磁気共鳴画像法は、強い磁石と電波によって身体の内部情報を画像化する検査です。
基本的に放射線を使わないので、被ばくの心配性がないです。
体の中に分布する水素原子から電波を発生させます。
発生させた情報を元に画像を生成します。
骨や空気による画像への悪影響がないので、脳や脊髄などを鮮明に診断できます。
そして、造影剤を使わずに血管像を見られます。
さらに縦、横、斜めなどの撮影断面を自由に選択できます。
しかし肺部分は、空気ばかりの所が診断する事が苦手です。
磁石と電波を利用するので、心臓ペースメーカーによる
体内に金属がある患者さんは検査する事ができないです。
そして化粧品(特にアイラインです)に含まれている
微小な金属が電波の影響で熱を持って、火傷の主な原因に繋がります。
事前に化粧品類は、落として検査する必要があります。
●心臓ペースメーカーは、ペースメーカ(電池と電気回路を組み合わせたモノです)と
リード(導線です)で構成されます。
本体は、電池と電気回路が内蔵されて、上部にリードを繋ぐ為の部分があります。
重さは、20g程度です。
ちなみにリードは、先端部分に電極があります(心臓の筋肉に接して電気刺激を伝えます)。
ペースメーカ本体とリードは、手術によって体内に完全に植込まれます。
MRIについて
①磁場を体に当てると、水素原子核が一定の方向に向きます。
②電波を当てると、水素原子核が一定の方向に向きます。
③磁場を当てたまま電波を切ると、水素原子核が元の向きに戻ります。
しかし、速さの違いで疾患の状態を確認できます。