転換社債型新株予約権付社債について
一般的な社債は保有していると、利子と償還日に額面金額を受け取る事ができます。
そして、土地遊で株式に転換する事ができる転換社債型新株予約権付社債もあります。
つまり、株価上昇による売却益を得る事が可能です。
しかし、保有者はいつでも株式に転換できる訳ではないです。
目次
転換社債型新株予約権付社債
転換社債型新株予約権付社債は、保有者の判断で株式に転換できる社債です。
別名は、CBです。
新株予約権付社債の1種です。
株価が一定の金額以上になった時(転換価格です)に限り権利を行使できます。
株式の取得数は、債券発行時の額面に応じて決定します。
具体例は、転換価格が1万円、額面100万円の転換社債とします。
結果、100株分の株式を転換可能です。
株式への転換手続きは、決められた転換請求期間内に行います。
転換請求期間は、発行後1ヶ月程度・2ヶ月程度〜償還日の1日前程度です。
株価が転換価格を上回る場合は、株価に連動して債券価格が値上がりしやすいです。
株価が下がっても、債券としての価値があるので株式よりも値下がりリスクが低いです。
ちなみに債券の利回りは、株式配当金よりも高い事が多いです。
特に日割りで利子がつくので便利です。
転換価格は、発行時の株価より高く設定している事が多いです。
株価が転換価格を超えていないと、一般的な社債よりも利回りが低い社債です。
そして新株予約権付社債は、追加で代金を支払う事で株式を取得できる権利が付いた社債です。
株式で買っても、社債はそのまま継続保有できます。
転換社債型新株予約権付社債と新株予約権付社債について
①転換社債型新株予約権付社債
株式に転換すると、利子や償還金が受け取れなくなります。
しかし、株式の取得で新規資金が必要ないです。
つまり、社債は全て株式にできます。
②新株予約権付社債
株式を取得しても社債の利益を受け取る事ができます。
転換社債型新株予約権付社債の使い方について
①株価の上昇が見込めない時(株価が転換価格を下回っている時期です)
債券として満期まで待って利回りを得る方法です。
つまり、転換するまで利子が貰えます。
②発行体である企業の成長性がある時(株価が転換価格を上回っている時期です)
株式に転換して値上がり益を得る方法です。
つまり、途中で売却する事で売買差益が貰えます。
③発行体
一般的な社債よりも利子を低く設定できます。
保有者が償還前に社債を株式に転換すると、
発行体は転換以降の利子と償還金を支払う必要がなくなります。
つまり、企業は社債から株式への転換関係なく、通常の社債よりも元利払いを抑制できます。
しかし、転換後は株式の希薄化に繋がります。
株式は、配当する事や議決権を渡す事になります。
株式の希薄化は、増資や新株予約権付社債などで新たに株式を発行する事で
発行済株式総数が増えるので1株当たりの価値が低下する事です。