防御因子増強薬について

攻撃因子である胃酸から胃粘膜を守る防御因子を増やす事によって、

胃腸の健康を保ちやすくする事が可能です。

そして防御因子増強薬は、胃粘膜上皮を守る様々な因子(胃粘液、胃粘膜血流、

重炭酸塩、プロスタグランジンなどです)に影響を与えやすい薬剤の1つです。

目次

防御因子増強薬について

防御因子増強薬は、消化性潰瘍の治療に利用されている薬です。

一般的に胃粘液の分泌促進や胃粘膜の血流改善などを通じて、

胃や腸の粘膜を保護する働きをします。

基本的に粘膜抵抗強化薬、プロスタグランジン製剤(PGです)、

粘液産生・分泌促進薬、胃粘膜微小循環改善薬があります。

ちなみにプロスタグランジンは、生体の組織や器官などにある生理活性物質です。

刺激によって、アラキドン酸から

シクロオキシゲナーゼ(COXです)に代謝されて生合成します。

 

スクラルファート水和物は、白色の粉末で

胃炎や消化性潰瘍の治療に利用されている胃粘膜保護薬です。

細粒剤は、90%(パーセントです)・900mg/g(ミリグラムパーミリグラムです)です。

1回1.0g(グラムです)〜1.2g程度、1日3回です。

内用液は、10%程度・10mℓ(ミリリットルです)です。

1回10mℓ程度、1日3回です。

 

ミソプロストールは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防・治療、陣痛誘発・中絶・

子宮収縮不全による産後出血治療に使用されている合成プロスタグランジン薬です。

錠剤は、100μg(マイクログラムです)程度、200μg程度です。

1回200μg程度、1日4回です(毎食後・就寝前です)。

12週間以上で効果がない場合は、他の療法を考慮します。

 

①粘膜抵抗強化薬

胃粘膜を保護や修復して胃酸に対する抵抗力を高めやすくします。

具体例は、スクラルファート水和物、ゲファルナート、エカベトナトリウム水和物などです。

 

②プロスタグランジン製剤

胃粘膜の保護や粘膜の分泌を促進させるプロスタグランジンを増やしやすくします。

具体例は、ミソプロストールです。

 

③粘液産生・分泌促進薬

胃粘液成分の産生と分泌を促進して胃細胞を保護しやすくします。

具体例は、レバミピド、テプレノンなどです。

 

④胃粘膜微小循環改善薬

胃粘膜の微小循環を改善して防制御を高めやすくします。

具体例は、セトラキサート塩酸塩、スルピリド、ソファルコンなどです。

 

主な副作用は、便秘、口渇、悪心、下痢、ショック、

アナフィラキシー様症状、軟便、腹痛などです。

スクラルファート水和物の服薬指導について

スクラルファート水和物は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、

炎症部分に選択的に結合して保護層を形成します。

主に消化性潰瘍や胃炎の治療薬で使用されています。

アルミニウムを含んでいるので透析患者さんへの投与は、

血中のアルミニウム濃度を上昇させて、脳症、骨の異常、貧血を引き起こす事があります。

つまり、使用できないです(投与禁忌です)。

腎機能が低下している患者さんは、服用中・定期的に血中アルミニウム、

カルシウム、リンなどを測定して、慎重に投与する必要があります。

 

スクラルファート水和物の注意事項について

薬剤吸収の遅延・阻害は、ニューキノロン系抗菌薬、

ジギタリス製剤、甲状腺ホルモン剤、胆汁酸製剤などです。

相互作用は、薬剤の服用時間をずらす事で減弱できる場合もあります。

ミソプロストールの服薬指導について

ミソプロストールは、胃粘膜の保護、粘液の分泌を

促進させる働きがあるプロスタグランジンを増加させます。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDsです)を長期投与する

患者さんの胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に使用されています。

消化管の働きを促進するので、副作用で下痢・軟便・腹痛などがあります。

 

軽度の下痢の場合は、一過性の場合が多いです。

しかし、下痢が続く場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。

ミソプロストールの注意事項について

子宮収縮作用があるので、妊婦さんは使用できないです(投与禁忌です)。

妊娠する可能性がある婦人のでミソプロストール服用中は、

避妊の指導をする必要があります(原則禁忌です)。

ちなみに相互作用は、要注意です。

下痢は、マグネシウムを含んでいる制酸薬です。

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